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チョコレートの歴史と市場

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チョコレートの歴史と市場

p2-photoそれでは実際にチョコレートウエディングケーキにしてみようかな...と思い始めたカップルのために、最低限知っておきたいチョコレートの歴史や、近年の高級チョコレートブームについて少しお伝えしておきましょう。
しっかりとウンチクを語れてこそ、大人のウエディングを演出できるというものです。

チョコレートの歴史を学ぼう

チョコレートは紀元前2000年頃に古代メキシコのアステカ人が生み出したと言われています。当時は、カカオ豆の粉末にトウモロコシを混ぜて煮て、すりつぶしたバニラの香りをつける「ショコラトール」という、どろどろした苦い飲み物でした。
リラックス効果や集中力の向上が認識されており、大変高価なものだったために王族をはじめとした当時のセレブ達だけの楽しみでした。

1502年、コロンブスによってスペインに持ち帰られたチョコレートは、それ以降ヨーロッパに広く伝わっていきます。
最初は王侯貴族や特権階級だけが飲んでいたようですが、砂糖やミルクが入れられたり、ココアが開発されたりと徐々に市民にも浸透していきました。

私たちが口にしている甘い固形のチョコレートは、今から160年前のイギリスで誕生したもので、チョコレート全体の歴史から見れば、まだ新しいスイーツなんですね。

海外のチョコレート事情は?

現在、チョコレートの本場として有名なフランスやベルギーではチョコレートはどんな存在なのでしょうか、洋菓子のアシスタントバイヤーである、株式会社伊勢丹 MD統括食品営業部 肥後友樹さんにお伺いしました。
「ヨーロッパでは、日常的にチョコレートを楽しまれていますね。食後の家族団欒のティータイムに一粒のチョコレートを食べたり、男性はウィスキーや葉巻などとともにチョコレートを楽しむ習慣もあります。老若男女問わずチョコレートは人気がありますね。もちろんお祝いの席でもチョコレートは登場します。家族の幸せの1ページに欠かせない存在です。」

バーやカフェで、ひいきのチョコレートショップについて男性たちが熱い議論を交わす風景を見かけるなど、日本に比べて生活の中にチョコレートが深く根付いているようです。

日本のチョコレート事情は?

日本では、戦後、アメリカの進駐軍が大量のチョコレートを持ち込んだことで一般に広まりました。
1980年頃からトリュフなどの小粒で高級なチョコレートが人気になり、2000年に入ると一粒数百円の超高級チョコレートが登場して話題になりました。
「高級チョコレートはバレンタインデーなどの贈り物としての需要が高かったのですが、ここ3~4年はご自身のために買うお客様が増えています。チョコレートの美味しさが広く認知された結果ではないでしょうか。日本人ショコラティエの海外での活躍が知られるようになったこともあり、高級チョコレートはさらに注目されそうです」(肥後さん)

さらに原材料のカカオに含まれるカカオポリフェノールの効果も広く知られるようになり、美味しさだけでなく、健康食品としても注目を浴びています。

チョコレートをもっと知りたいあなたに

~フランスのエスプリを体現する「サロン・ド・ショコラ」へようこそ~

p2-photo03チョコレートのドレスを身にまとったモデルたちがキャットウォークを歩く「チョコレートファッションショー」が開催されたのは、パリで「サロン・ド・ショコラ」が開かれるようになって以来、12年目のことでした。
ショコラティエと呼ばれるチョコレートの職人技とデザイナーの融合が見せたこのショーは、チョコレートの歴史が古いフランスならではの遊び心たっぷりの催しでした。

このイベントが日本で開催されるようになったのは、今から5年前。
世界中のトップショコラブランドが一堂に集結するイベントとして伊勢丹新宿本店で毎年開かれています(ファッションショーは開催されておりません)。
今回は、12カ国から57ブランドが集結したとのこと。チョコレートの奥深い世界を見せてくれました。

[ 世界最大のチョコレートの祭典 サロン・ド・ショコラ]

伊勢丹新宿店で毎年1月末に開催される世界最大のチョコレートイベント「サロン・ド・ショコラ」(今回は終了いたしました)。世界中から選りすぐりのチョコレートを集め、国内はもとより、海外のショコラティエの間でも話題となっていました。

5回目となる今回は12カ国57ブランドが出店したとのこと。[ヴァレンタイン・ショコラ][サロン・ド・ショコラ]を見逃してしまったという方は、[ヴァレンタイン・ショコラ]でトップショコラに出会えるチャンス。
愛を込めて彼に贈る本命チョコレートから、お世話になった方へのプチギフトまで、ぴったりのヴァレンタインギフトが見つかるイベントです。

会期:2月1日(木)~14日(水)
会場:伊勢丹新宿店本館地下1階=食料品/ヴァレンタインステーション・食品特選街・洋菓子

伊勢丹新宿店オススメのブランド

《カカオの魔術師》グイド・コビーノ

グイド・コビーノ氏のチョコp2-gobino02イタリア・トリノの老舗チョコレートショップ。イタリアらしい美しいデザインは口に入れるのをためらってしまうほど。カカオ豆から厳選し、自社でチョコレートを仕込み、材料作りから、職人がこだわるその味は古くから人々を魅了し続けている。

《世界のトップショコラティの芸術》オイオール・パラゲ

オリオール・バラゲ氏のチョコp2-barage03スペイン。「エルブジ」のシェフパティシエを務めたオリオール・バラゲ氏のショップ。パティシエとしての感性を最大限に生かしたカカオ豆の形のチョコレートは、チョコレート本来の味わいだけでなく、独創的な素材の組み合わせでも高い評価を得ている。

《ショコラティエという職人》フレデリック・スケルター

フレデリック・スケルター氏のチョコp2-scalter02世界大会で数々の輝かしい実績を誇るベルギー人パティシエ、フレデリック・スケルター氏のショップ。神谷町のショップではスケルター氏自らが腕をふるっている。サロンドショコラ、ヴァレンタイン・ショコラともに、初出店の注目のショップ。

《マダガスカル産カカオとの出会い》キャギ・ド・レーブ

キャギ・ド・レーブ氏のチョコp2-cage03大阪にオープンした新しいチョコレートショップ。マダガスカル島のミロ農園限定された最高級のカカオ豆だけを使用し、独自のブレンドから極上のチョコレート作り出す。サロンドショコラ、ヴァレンタイン・ショコラともに初出店。


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