結納

準備に入る前にチェック!話し合っておきたい結納の心得

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2013/08/20 Tue

小谷 真結美

081-1339

結納は日本古来の礼儀の文化

結納式は、これから結婚する相手のご両親と正式な形でお会いする場ですから、失礼のないように準備したいもの。服装や準備品はもちろん、言葉遣いや立ち居振る舞いの点でも、相手方を不快にさせないように注意を払いましょう。

また、体調管理をしっかりとして当日に備えるのも相手への気遣いです。ただし、あまり神経質になりすぎて、雰囲気を悪くしてしまわないように。お互いが、相手方に対して誠意と敬意を持って接する、という気持ちがいちばん大切です。

服装

正装(正礼装)にするのか、準正装(略礼装)にするのかは必ず確認を。結納を交わす本人たち、また両家の服装のバランスも考慮しなければなりません。事前に打ち合わせをしておきましょう。

もちろん、ワイシャツにアイロンをかける、靴を磨いておく、派手すぎるアクセサリーは避けるなど、身だしなみにも注意が必要です。

手土産

手土産として何を選ぶかには、特に決まりはありません。食べ物以外でも、相手に喜んでいただけるものであれば大丈夫です。ただし、いくつか守るべきマナーがあります。

菓子折りを贈る際は、「切る」を連想させるものは避けましょう。「縁が切れる」ことを連想させるため、ようかんやカステラなど、一本を切って食べるものは選ばないようにしましょう。

熨斗(のし)は、「一度きり」という意味を込めて、結び切りを選びます。持参する際には、できれば紙袋ではなく風呂敷で包んで持ち歩いたほうがよいですが、結び目を作ってはいけません。お渡しする際に結び目を「ほどく」ということは、別れをイメージさせてしまうからです。

言葉遣い(忌み言葉)

縁起がよくないので、祝いの席では使わないほうがよいとされるのが「忌み言葉」。結納はもちろん、結婚式のスピーチなどでも避けるべき言葉ですから、この機会に覚えておくとよいでしょう。

また、手土産に"切る "ものを持参しないことや、風呂敷を結ばないことも、この忌み言葉が関係しています。会話の際の言葉遣いだけでなく、結婚準備においても気をつけたい言葉でもあるのです。

代表的な忌み言葉には、以下のようなものがあります。

  • わかれる
  • 切れる
  • 割れる
  • 破れる
  • 壊れる
  • 離れる
  • 捨てる

あまり神経質になってせっかくの食事会で会話がはずまなくなるのもよくありませんから、細かいところまで過剰に反応する必要はありませんが、無神経に忌み言葉を使うのも喜ばれることではありません。気をつけておくに越したことはないでしょう。

忌み言葉にまつわる、準備の注意点

他にも、結納や結婚の準備をする際に気をつけたい、忌み言葉にまつわる注意点をご紹介しておきます。

結納品を決めるときは、品数が偶数にならないようにする

ふたつに分けられる偶数は、「別れる」ことを連想させるため。各品目の数量も、奇数を選ぶのが一般的です。末広(扇子)や鰹節など、ふたつで一対となるものについては縁起が良いとされます。

割り箸ではなく丸箸を用意する

割り箸は「(ふたつに)分ける」「割れる」の響きから破談が連想されてしまうため、縁起が悪いとされます。慶事用の丸い箸を用意しましょう。

お茶は緑茶を避ける

お茶を用意するときは、緑茶ではなく、桜湯か昆布茶を。桜湯は「花が開く」を、昆布茶は「喜ぶ」を連想させ、縁起が良いとされます。

一方、緑茶は「茶を濁す」「茶々を入れる」という意味に通じるため、一部の地域を除いては縁起が悪いとして避けられることが多いようです。

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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