結納

結納金の目安はいくら?相場と贈り方

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2013/08/20 Tue

小谷 真結美

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結納金、いくら包む?

男性側から女性側(養子を迎える場合は女性側から男性側)へ贈られる結納金は、嫁ぐ際の支度金といった意味合いが強く、一般的にその金額は「西高東低」となっています。この結納金には、決まった金額というものはありません。

実際に金額を決める際には、その家や本人の実力に見合った額を男性側で決めるのが良いでしょう。女性側に「いくらぐらいご用意しましょう?」と聞くのはやめましょう。お金のことですから、はっきりとは希望などを伝えることはなかなかできないものですし、迎える側の誠意を表す部分でもあります。相場から外れる額になり、気になる場合はそれとなく先方に伝えておいて持参するとスムーズです。

一般的な金額としては、100万円が50~60%と最も多く、次いで50~100万円が25%ほど、150万円以上も10%程度見受けられます。100万円、200万円といったきりのよい金額か、 50万円、70万円などの奇数にするのが一般的です。 また、80万円も末広がりとなり縁起がよく感じられるでしょう。

そのほかにも金額を決める要因としては、例えばお見合い結婚と恋愛結婚、両者の地域差や親戚関係など、さまざまな要素が絡んできます。結納金は新札でお渡しするのがベストですが、まとまった枚数の新札を用意するのは難しい場合が多いので、受け取る1週間ほど前から銀行に予約を入れておくと確実です。受け取った側が確認しやすいよう、銀行の帯封はつけたまま渡してかまいません。

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結納金以外の現金の結納品

結納金は、結納品の中の「御帯料」(関西では「小袖料」)に当たりますが、ほかにも現金を包む結納品があります。「家内喜多留(酒料)」「松魚料(肴料)」がそれで、両方をまとめて「酒肴料」として1枚で包む場合もあります。

これらの結納品は、本来は酒・肴の現物を男性側が持参し、結納式が終わったあとの宴席において、これから始まる親戚付き合いの祝い膳としたものですが、現在はその習わしが現物ではなく現金に変わり、「酒肴料」として持参するようになりました。九州地方など一部の地域では、今でも酒・肴(鯛など)の現物を持参する習わしが残っています。

現代でも、結納式のあとで食事会をする場合が大半です。結納は本来、結納品を持参する男性側の労をねぎらい、自宅で迎える女性側がもてなすものなので、この宴席の接待費用は女性側が負担するのが一般的でした。

現代では、女性側の自宅ではなくホテルや料亭、レストランなどの会場で結納をおこなう場合も多いですから、この費用をすべて女性側が負担するという考え方ではなく、両家で折半するという方法もあります。ただ、「酒肴料」を包んだほうがより丁寧な印象を与えるでしょう。

酒肴料の相場

結納セットによっては酒肴料がついていないものもありますが、よくわからないからと省略してしまうと、相手に失礼になる場合もあります。結納の会場や内容を考慮し、相手方とも確認しながら用意をしましょう。

酒肴料の相場は、正式には結納金の10%です。結納金が100万円に対して、酒・肴料それぞれ5万円が一般的に多い組み合わせです。最近では、酒・肴料合わせて5万円くらいが多いようで、この場合は酒料3万円、肴料2万円という組み合わせが多くなっています。

その他、酒肴料いずれも1万円ずつという組み合わせや、食事会の費用を折半する場合などは形だけの酒肴料として、「ご縁」にかかる縁起担ぎとしてそれぞれに五円玉を包む場合もあります。

どちらも同じ現金であるからといっても、結納品と酒肴料を一緒に包むのは避けましょう。いずれも意味合いの異なる結納品ですから、別々に包まなくてはなりません。

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結納金なしの結納

結納といえば結納金、というイメージが現代では強いかもしれませんが、本来の結納はお金を送るものではなく、着物やお酒、肴などを贈っていたものです。結納金のない結納というのは、本来の結納の形に近いともいえます。

結納金や酒肴料を包む代わりに、スルメやコンブなどおめでたい意味のある品物を入れて贈ったり、指輪などの婚約記念品をメインにした結納セットを用意したりといった結納の形もあります。

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