結婚・結婚準備

親への結婚報告で参考にしたい!マナーと服装

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はじめに

ふたりの結婚の意志が固まったら、まず最初にすることはお互いの両親への報告です。これから末永くお付き合いをするための第一歩。けじめをつける意味でもふたりの気持ちをきちんと話し、気持ちよく了解していただきましょう。ここでは挨拶にうかがうときの心構えやマナーを紹介します。

訪問のための準備

挨拶に行く順番と日時を決める

まずは、どちらの親のところへ最初に挨拶に行くかを決めます。一般的には、お嫁さんをもらう男性が先に訪問しますが、どちらかの親が反対しそうなどの事情があるときは、そちらを優先してもいいでしょう。
ただし、親がしきたりや家柄をおもんじるときは、挨拶の順番というのはふたりが考えている以上に重要。ここで親の機嫌をそこねると結婚準備にも影響してしまうので、ふたりで勝手に決めてしまわず、かならず事前に親の了承をとってから決めるようにします。
訪問の順番が決まったら、親の都合を聞いて日時を設定します。滞在は2~3時間が目安。午前11時からや午後2時からなど、忙しい食事時を避けてうかがうようにします。

身だしなみマナーcheck

第一印象の決め手はやはり身だしなみ。
親に安心してもらうためにも、好感を持ってもらえるような服装を心がけたいものです。流行を取り入れた華やかな服装では「金遣いが荒いのでは」「遊び好きなのでは」などとよい印象をもたれない可能性が。かといって地味すぎるのも「なんだかぱっとしない人ね」などと思われてしまうことに...。

女性は上品さ、男性は誠実さが大切。すでに顔なじみで打ち解けた仲だったとしても、この日ばかりはフォーマルにしましょう。

~男性の場合~

■髪型
茶髪、長髪はNG。黒髪で清潔感のある髪型を。

■服装
紺、茶、グレーなど落ち着いた色のスーツ。派手なシャツやネクタイは避けて。

■靴
黒や茶色の革靴をきちんと磨きます。

■ひげ
無精髭はもってのほか。おしゃれで伸ばしている場合も剃ったほうが好印象。

■靴下
靴を脱いだときに恥ずかしくないように靴下は新調を。

■アクセサリー
指輪やピアスはNG。

~女性の場合~

■髪型
明るすぎる髪色は避けて。肩よりも長い髪は、おじぎをしたときに顔にかからないよう、まとめておきます。

■服装
ピンクベージュなど柔らかな色のスーツかワンピース。正座をすることもあるのでタイトスカートやミニスカートは避けて。夏でも肌の露出が多すぎたり、堅い印象を与えるビジネススーツはNGです。

■アクセサリー
つけすぎは禁物。上品なパールのネックレスやイヤリングが好印象です。

■ネイル
流行りのネイルアートや長すぎる爪は「家事をしないのでは」というマイナスイメージをもたれがち。爪は短く切り、マニキュアを塗るならベージュなど落ち着いた色に。

■靴
ヒールの高さは5~6センチがベスト。夏のミュール、冬のブーツはあまりふさわしくありません。また、夏でも素足はもってのほか! かならずストッキングをはくこと。

■バッグ
必要最低限のものが入る小さめのものを。スパンコールなどがついたパーティ用のバッグ、見るからに高価なブランド物のバッグは「金遣いが荒そう」と思われてしまうかも。

手みやげを準備する

挨拶にうかがうときはかならず手みやげを持参します。予算の目安は3000~5000円。
日持ちのしない生菓子は避け、和・洋菓子、ゼリー、ワイン、日本酒などを選びます。親の好きなものを聞いておくと当日の話題づくりにも。相手の家の近くで買ってしまうと「間に合わせ」のように思われてしまってマイナスイメージなので、できれば前日までに用意をしておきましょう。

当日の会話の準備をしておこう

親を目の前にすると、どうしても緊張してしまいがち。
せっかく挨拶にうかがっても、共通の話題がないと会話につまってしまうこともあります。
会話をスムーズに進めるためも、親が喜ぶような話題をあらかじめ考えておくと安心。また、親から踏み込んだ質問をされることもあるので、聞かれそうなことはあらかじめ答えを用意しておきます。

■自分の親へ結婚相手の情報を伝える

初対面のときは、結婚相手の簡単なプロフィール(年齢、仕事、出身地、家族構成など)を伝えておきます。さらに「付き合い始めて○年」「友人の紹介で知り合って」など出会いから結婚までの過程、結婚相手の人柄がわかるエピソードなども伝えておけば、初対面でも親近感がわくはず。

■お互いの親について情報交換しよう

親の年齢、仕事、性格、趣味、出身地、休日の過ごし方といった情報をあらかじめ交換しあっておけば、会話づくりのきっかけになります。共通の趣味が見つかると話がぐっと弾むことにも。また、触れてはいけない話題もできれば把握して。宗教や政治といった話題は絶対にタブーです。

■聞かれそうなことは答えを用意して

両親は、結婚相手の仕事や家族のこと、ふたりの将来のことなど聞きたいことがたくさんあるはず。結婚式の時期、結婚後の住まい、将来の人生設計、親との同居など、聞かれそうなことはあらかじめ書き出しておき、どのように答えるかふたりで相談しましょう。


取材協力はこちら 矢部恵子(やべけいこ)
株式会社エリタージュ代表取締役社長
銀座フィニッシングスクールティアラファクトリー主宰
学生時代より国内外の一流ホテルにて世界に通じるプロトコールマナーを学び、スイスの企業に就職後、2005年に銀座フィニッシングスクールティアラファクトリーを設立。現在は当スクール主宰のほか、企業・各セミナーにて内外面から真に美しい女性を育成。プロトコールマナーのプロとして15年以上のキャリアを持ち、本格的なフィニッシングレッスンを日々開催している。2008年9月に監修本「ウエディングの準備とマナー」(毎日コミュニケーションズ)を発売予定。
○銀座フィニッシングスクール ティアラファクトリー

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