結婚・結婚準備

ケーキカットやキャンドルサービスで気をつけること

0View

パーティシーンは優雅な動作で

厳粛なセレモニーとは一転、和やかな雰囲気で進むパーティ。だからといって、気を抜いてしまっては美しい花嫁とは言えません。
ホスト役の大切な時間ですから、ゲストに失礼にならないよう、入場から退場まで優雅な振る舞いを心がけたいもの。写真を撮られる機会も多いですから、どんなときも美しさを忘れずに。

Lesson1 乾杯

ゲストからの"おめでとう"に対して"ありがとう"の気持ちを表現して

p03_pic01ドレスでの乾杯は片手だけで。マナーには和と洋があり、もう片方の手を添えるのは和の作法ですから、この場合は避けましょう。乾杯のご発声をしてもらう方がマイクの前に立ったら、起立をしてグラスを持ちます。脚部分の中央よりやや上側を親指、人差し指、中指の三本指で持つと素敵に(1)

残りの指はグラスがグラグラしないように添える程度でOK。挨拶中は、グラスの高さは胸元に。そして、「乾杯!」と言われたら、グラスを少しだけ上げて会釈するのがポイント。
というのも、乾杯はゲストからふたりへの"おめでとう"の動作。これに対し、ふたりは"お祝いに来てくださり、ありがとうございます"の気持ちを示さなければなりません。

また、結婚式は一生に一度のフォーマルなイベント。カチンとグラスを合わせるのも厳禁です。飲むときはグラスを自分の口まで持っていくこと。くれぐれも前かがみにならないように。

ポイント!

1. 親指、人差し指、中指でグラスの足部分の上側を持って

Lesson2 ケーキカット

絶好のシャッターチャンス!ふたりの目線を揃えるよう意識

p03_pic02司会者が「シャッターチャンスですのでカメラをお持ちの方は前へ」とゲストを誘導するほど、視線が集中するケーキカットの瞬間。ケーキナイフは花嫁が最初に右手で握り、その上に花婿が右手を重ねます(1)。さらにその上に、花嫁が左手を添えたら、花婿は左手を花嫁の腰にそっと回します(2)
そうすれば、ふたりの角度がピタッと合い、ゲストも写真に収めやすく◎。あとはアテンドの指示に従ってナイフを入れれば大丈夫。

重要なのは、目線。たくさんのゲストがカメラを持って集まってくるため、どこを向いていいのか分からず、できあがりの写真を見たらふたりの目線がバラバラ......なんて失敗が起こりがち。そんなときはふたりで打ち合わせをして、見る順番を揃えておきましょう(3)
振り返るときは顔だけでなく体ごと動かすことも意識して。

最近ではファーストバイトをするカップルも多いですが、相手に食べさせるとき、お皿を顔の近くまで持っていってあげることも大事です。

ポイント!

1. 花嫁の右手→花婿の右手→花嫁の左手の順に
2. 花婿の左手を花嫁の腰に回せば角度もしっくり
3. 打ち合わせをして、ふたりの目線を揃えて

Lesson3 キャンドルサービス

無理してトーチを持たないこと。花婿のリードに任せて◎

お色直し後の再入場は、ゲストをさらに盛り上げるハイライトのひとつ。キャンドルサービスをするなら、基本的には花婿のリードに任せるのが正解。花婿はしっかりとトーチを握り、花嫁は下の方に軽く右手を添えるだけでOK。花婿と腕の長さが違うため、無理に持とうとすれば、非常に苦しい体勢を強いられることに。

また、キャンドルサービスだけに意識がいきすぎて、左手に持ったブーケの存在を忘れ、うっかり落としてしまう人もいるようです。ブーケはおへその位置にキープがエレガント。また、キャンドルサービスでなく、プチギフトを配って回る場合、バスケットを持って中のプチギフトを出すのは花婿の役目。それを花嫁が受け取って、ゲストへの感謝の言葉とともに両手で渡しましょう。

越智由美
監修:越智由美(おちゆみ)
イメージコンサルタント。オチイメージコンサルタント代表。1999年イメージアップスタジオ「スタイル」設立。スクール、講演、セミナー研修、モデル養成など数多くのイメージコンサルティングを手がける。雑誌や新聞、TVでも幅広く活躍中。
また、全日本ブライダル協会認定(一級第3360号)「ブライダルコンサルタント」やBIA社団法人日本ブライダル事業振興協会認定(第1952号)「ブライダルコーディネーター」、エコール・ド・プロトコール・モナコ認定「ブライダルプロトコールインストラクター」などウエディングに関する資格も多数。

花嫁の美しい立ち居振る舞いの基本動作
注目を一身に浴びる場面!指輪交換や誓いのキスで気をつけること

※情報はすべて08年2月の取材によるものです。その後、内容が変更する可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
Text by Nagi Yamai

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

閉じる