みんなの顔合わせ会。二人から、最初の親孝行をしよう。

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• 賢さん　「元々２人とも静岡県で働いていたんですけど、付き合って3ヵ月でぼくのほうが東京に転勤になってしまって。デートをするにも新幹線で1時間くらいかかるから、それなら一緒に住めたらいいね、という風になったんです」
• 可織さん　「私の親に話したところ、『同棲するようだったら、一度挨拶に来て』と言われ、結婚を考えるようになりました。付き合ってからの期間は短かったですが、同じ職場で付き合い始めたわけだし、だらだら付き合っても仕方ないので、早いことに抵抗はなかったですね」
• 賢さん　「けっこう厳しい両親だというふうに聞いていたんですけど、ご挨拶に行ったら、想像していたよりも優しくてよかった（笑）」
• 可織さん　「父が少し頑固なところがあって、私は１人娘だったので、ドラマみたいな展開があるかもよ、とちょっと脅したんですけど……」
• 賢さん　「一緒にお酒を吞んでいたら楽しく（笑）」

• 可織さん　「比較的しきたりに厳しい家庭で育ったので、きちんと結納とかしなくてはいけないのかなと思って、結婚までの段取りについては、逐一母にお伺いを立てていたんです。ですが思ったよりはゆるやかで、『みんなで一緒に食事でもしたらいいんじゃない？』と言われたことで、顔合わせ会が決まりました」
• 賢さん　「２人の実家が離れていたので、間を取って、場所は都内で探しました。新幹線でも飛行機でもアクセスしやすい品川あたりがいいんじゃないかと思って、「品川　顔合わせ　個室」みたいなキーワードで検索したりして……。和食屋さんのお店を見つけたので、お店もすんなりと決まりましたね」

• お二人　「いや、特になく…（笑）」
• 賢さん　「強いて言えば、一度挨拶に行ったときの印象をそれぞれの両親に伝えていたことくらいでしょうか。顔合わせの場では、両親同士お酒が進むにつれて盛り上がっていった感じですね」
• 可織さん　「私たちもそうなんですが、両家とも父親が日本酒好きで、そんな共通項があったから、顔合わせの席は盛り上がりやすくって、ラッキーだったなと思います」

• 賢さん　「両親が手土産を持ってきていたので、それを交換してから会がスタートしましたね。もしかしたら会の最後で渡すのが普通なのかもしれないですけど（笑）」
• 可織さん　「それがきっかけにもなって、それぞれの実家のある土地の話題で話が弾みました。私は千葉県の銚子のほうの出身で、賢さんは山口県出身なので、お互い『うちはこんなに田舎で……』とエピソードを披露しあったり。あと、私が小さい頃用水路に落ちた話……とか、こういう席で、昔の恥ずかしい話は鉄板のようですね」
• 賢さん　「かしこまった挨拶もそこそこに会がスタートしたので、こんなんでいいのだろうかって思いましたけど。会費も、その場では最後に僕が払ったんですが、結局後で両家ともからいただいてしまって。だからほとんど何もしなかったと言ってもいいかもしれません」
• 可織さん　「そういえば、顔合わせのすぐあとに入籍予定だったので、最後に、それぞれの父親に婚姻届の承認欄にサインしてもらいました。それが唯一「儀式」っぽかったところでしょうか……。最初は両親同士仲良くなれなかったらどうしようと不安に思っていたんですけど、いざやってみると、私たちが特別会話を振らなくても、結構盛り上がっていて。意外と乗り気なんだなって思いました。せっかく会う機会なんだから、相手の両親がどんな方なのか知って、どうせなら少しでも仲良くなりたい……というのが親心なのかもしれません。だから『顔合わせ会』のムードを両親に任せてみるのもアリなんじゃないかと思いますね」

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