さっそく、いくつかの会場をチェックしはじめたユウコとタカシ。
ここで出てくるのが、みんな気になる"予算"の問題。
「予算って、一体どうやって立てればいいの!?」
ここでは、かしこい予算の立て方と失敗しない見積り書の見方をサカイ先生に教えてもらいましょう。
会場やパーティスタイルを決める重要な判断材料になるのが「予算」。あとあと「高くついてしまった」などと後悔しないよう、予算を把握しておきましょう。
「何百万も貯金ないよ~」と諦めてしまっていませんか?費用の全額を2人が払うわけではありません!ご祝儀や会費に加え2人の持ち出し金額を合わせたものが予算総額になりす。
予算を考える上で大切なのは、2人の持ち出し金額を決めておくことです。「○万円貯金する!」という目標があれば、○万円を加算した予算を立ててもいいでしょう。
あくまで、無理のない目標で!また、両家から援助がある場合もあるので事前に確認をしてくださいね。
会費制の場合は、会費の金額を変えることで予算も変わります。パーティの内容やゲストへの配慮をふまえて会費を設定しましょう。男性1.5万円、女性1万円といったように、男女別々の会費にするケースもありますよ。
ご祝儀は、一般的に友人や会社関係のゲストからは3万円、叔父叔母や兄弟からは5万円が相場のようです。
招待客の顔ぶれをみて、具体的な予算を立ててみましょう。(サカイ先生)
会場下見に行って、予算や希望を伝えると出てくるのが「見積り書」。耳慣れない言葉や数字がならんでいて、「見るのも面倒くさい!」なんて思っていませんか?予算オーバーになりやすいポイントに注意して一緒に見積り書を見ていきましょう。
例えば「ドレス一式」には、アクセサリーや小物着付けやメイクアップは含まれるのか、それとも別料金なのか。
「一式」という項目には具体的に何が含まれるのか確認しておきましょう。また、小物類に持ち込み料金がかかるものも見落としがち。持ち込むものがあれば、事前に持ち込み料の確認を。
打ち合わせが進むにつれて陥りやすいのが、予算オーバーの落とし穴。招待人数に変更があると、料理や印刷物など多くの項目の費用が変わってきます。見積り書では、想定最大人数を伝えることがおすすめ。また、グレードアップしたり項目を追加したりする場合は、その都度、会場に新しい見積り書を出してもらって、金額をチェックしましょう。
遠方からのゲストへのお車代や宿泊費等も、忘れず予算配分を。また、親族なども会場で着付けしてもらう場合は、事前に支払うのか当日現金で支払うのか、担当者に確認をしておきましょう。
- 挙式
- 衣装※持込料¥30,000~(無料のときも)
- 料理
- 装花※持込料¥5,000~(無料のときも)
- 写真
- 引出物※持込料¥1,500~×個数(無料のときも)
- 司会者※持込料¥30,000~(無料のときも)
- 引菓子※持込料¥150~×個数(無料のときも)
- 演出(デザートビュッフェ、撮影(DVD)、乾杯酒、マジシャン、ゴスペル、プロフィールビデオ作成)
※赤字は特にアップしやすい項目です。
- ①人前式・教会式など、挙式タイプによって金額が異なります。
- ②衣装を持ち込む場合は、一般的に3万円以上の持ち込み料が必要です。初期の見積りはたいてい、新郎新婦各1着しか含まれておらず、お色直しは別です。
- ③④料理と装花は、初期見積もりではいちばん低いベースの金額で入っているケースが多く、グレードアップする可能性が高いです。
- ⑤写真も初期見積りでは一番リーズナブルなものになっているかも…アルバムのパターンによりかなり幅があるので注意!
- ⑧引き菓子の相場は¥1,000~¥1,500(1つ)
- ⑨演出はオプションなので、追加した分UPします。
※また、出席者の着付けがある場合は課金となります。
持ち込みを多くすることで金額を抑えることも可能なので、よくよく検討してくださいね。
「あがる、あがるって言うけど、ホントのところ、どれくらいあがるの!?」そう思っている方のために、
ここでは、同じプランを使って同じ招待人数で結婚式をしたAさんとBさんの例を見てみましょう。
(コレ、ホントに実際の金額なんです!)
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- ●挙式(人前式→教会式に変更)
¥50,000 ⇒ ¥200,000(+¥150,000) - ●料理グレードアップ
¥13,000 ⇒ ¥16,000(+¥240,000) - ●装花グレードアップ
¥150,000 ⇒ ¥355,000(+¥205,000) - ●衣装グレードアップ
¥210,000 ⇒ ¥398,000(+¥188,000)
- ●挙式(人前式→教会式に変更)
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- ●乾杯酒¥108,000
- ●プロフィールビデオ¥70,000
- ●引菓子¥63,680
- ●司会者¥70,000
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- ●挙式(人前式→神前式に変更)
¥50,000 ⇒ ¥150,000(+¥100,000) - ●料理グレードアップ
¥13,000 ⇒ ¥15,500(+¥200,000) - ●装花グレードアップ
¥150,000 ⇒ ¥439,000(+¥289,000) - ●写真グレードアップ
¥95,000 ⇒ ¥237,000(+¥142,000)
- ●挙式(人前式→神前式に変更)
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- ●乾杯酒¥100,000
- ●エンドロールムービー¥250,000
- ●引菓子¥66,000
- ●司会者¥90,000
- ●列席者着付¥65,000
AさんもBさんも、同じくらい金額がアップしてしまっていますね。やはりみんな、グレードアップしたくなるものは似ています。こだわるところと節約できる部分をふたりでしっかり話しあっておくことが大切ですよ。また、見積り以外にもかかる費用についても、事前に確認して予算に入れておきましょう。(サカイ先生)
さあ、いよいよ予算と格闘しだしたユウコとタカシ。今週末には気になる会場のブライダルフェアに参加予定。
次回は、サカイ先生に押さえておきたい会場下見ポイントを紹介してもらいましょう。