結納
結納の挨拶・口上のいろいろ
2013/08/20 Tue
口上の決まり文句を覚えよう
結納には大きく分けて「正式結納」「略式結納」のふたつがあり、どのような結納をおこなうかによって、式の流れはさまざまです。それによって結納の挨拶や口上(こうじょう)にもいろいろなパターンがあります。仲人を立てるかどうか、略式の場合はどこまで略すか、また地域のしきたりによっても変わります。おおまかな流れはありますが、セリフの内容は一言一句決まっているわけではないため、気持ちを込めた、誠実で丁寧な言葉遣いならば、普段使い慣れた言葉を使用しても良いでしょう。
送る側になる場合の「幾久しく(いくひさしく) お納めください」、受ける側になる場合の「幾久しくお受けいたします」、このふたつのセリフだけでも頭に入れておけば、式の格式をぐっと上げることができるでしょう。また、おめでたい席ですから、「切れる」「戻る」「捨てる」「消える」「かさねがさね」などの忌み言葉を使わないように注意。
どうしても口上が覚えられずに不安...という場合は、メモを用意しておき、見ながら述べてもかまいません。緊張せず、スムーズに式を進めるためには、ある程度は事前に読み合わせるなどの練習をし、暗記しておいたほうが良いでしょう。
結納で使用する、代表的な挨拶や口上の例
ここでは、仲人を立てない「略式結納」の際に使用する、代表的な口上の例を紹介します。
●始めの口上
「このたびは、○○様と息子の○○との縁談をご承諾くださいましてありがとうございます」「本日はお日柄もよろしく、婚約のしるしとして結納の品々をご持参いたしました。幾久しくお納めください」
●結納品を受け取るとき
「結構な結納の品々をありがとうございます。幾久しくお受けいたします」
●受書を渡すとき
「受書でございます。お納めください」と述べて渡します。
●受書を受け取ったとき
「拝見いたします」と述べて受け取り、内容を確認したのち、「お受け取りいただき、ありがとうございました」と挨拶します。
●結びの口上
「本日はどうもありがとうございました。おかげさまで、無事に結納をお納めすることができました。今後とも幾久しく、よろしくお願いいたします」
●本人たちが挨拶をする場合
「本日は私たちのために、このような席を設けていただきましてありがとうございました。今日、婚約できましたのは、ご両親のおかげであると、心より感謝しております。ふたり力を合わせて幸せな家庭を築いてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします」
父親がいない場合の挨拶・口上
父親がいない場合は、母親、または本人が代わりを務め、口上を述べます。兄や伯父など、親族に任せられる方がいらっしゃる場合は、代役をお願いしても良いでしょう。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
小谷 真結美
某国立大学で素粒子物理学を専攻したのに、なぜか編集者として語学・異文化系出版社に入社。
その後、化粧品メーカーでのWebライターを経験し、現在はフリーランスの編集・校正・ライター。
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