料理・レシピ
薬膳で食べ物の力を身体に取り込めば、恋も仕事もうまくいく!
2015/12/16 Wed
五臓六腑にしみわたる滋味深いスープ。飲めば身体のなかからいい女♪
みなさん、こんにちは。
今年は暖冬だといわれていますが、日によっていきなり寒くなったり、いきなり春めいた温かさだったりと、身体が天候に追いつかず体調を崩してしまう人も多いかもしれません。ただでさえ忙しい現代人、わかってはいても規則正しい生活を守る......というのはそれだけでも至難の業。
だからこそ、少しだけ身体のことを考えて、食生活を見直してみるのもひとつの方法。実は、早寝早起きをするよりも、適度な運動をするためにジムに通うよりも、いちばん手っ取り早くできて効果的な健康法が、食事を見直すことなんです。人間は、食べたものからできている、というシンプルな造りですから、口に入れるものを気づかうだけで身体もちゃんと応えてくれるんですね。でもどうやって食材を選ぶのか、どんな調理法がいいのか、わからないですよね。そんなときの考え方のひとつとして「薬膳」があります。「薬膳」とは、中医学の理論に基づいて、食事を通じて健康を維持したり、病気などの予防をはかる料理のこと。「医食同源」ということばを聞いたことありませんか? これも同じような意味がありますね。
薬膳の場合、食材を「寒、涼、温、熱」の四性、「酸、苦、甘、辛、鹹」の五味に分け、その特性を活かしながら、食材を組み合わせたり、調理することが大きなポイントとなります。
が。
ここまでくると「え!めんどくさ!」と感じる方がでてきそうです。確かに、いちいちひとつひとつの食材を「ん~と、これは温性で、甘味!」とか調べる時間があったらジムにでも通いますよね。どんな食事でも、毎日のことなので、手軽でおいしくなければ続きません。そこで今回は、プロのシェフに薬膳初心者でも簡単にできる蒸しスープの作り方を教えていただきました。薬膳と言っても難しく考えず、食材の力を借りて身体を整えるイメージで向き合ってみてください。
食べるものに気づかえる女性は、男性にも魅力的に映ります。愛しの彼の健康を、毎日の食事で支えることができれば、プロポーズはもうすぐそこ。今日からコンビニごはんを半分に減らして、温かな薬膳スープを味わう時間を作ってみませんか。
材料・調味料(4人分)
干し椎茸......3枚 水で戻し、一口大にカット
白きくらげ......30g 水で戻し、一口大にカット
クコの実(生)......20g
蓮の実......20g
ナツメ(生)......12個
冬瓜......300g 2cm角のサイコロ切り
鶏もも肉......100g 2cm角のサイコロ切り
豚肉(塊)......100g 2cm角のサイコロ切り
市販の鶏ガラスープ......1500cc
◆調味料
├塩......適宜
├砂糖......適宜
└コショウ......少々
作り方(調理時間:約60分)
【STEP1】
鶏肉と豚肉をサッと湯通しし、余分な脂、アク、臭みを洗い流す。
【STEP2】
深めの耐熱皿に具材を全て入れ、スープを注ぎ、蓋またはラップをする。
※ここで塩・砂糖・こしょうの調味料は入れない
【STEP3】
蒸し器に入れ、約40分ほど弱火でじっくりと蒸しあげる。最後に塩・砂糖・こしょうを入れ、味を整えて完成。
※蒸し器がない場合は鍋でも出来ますが、水分が蒸発しやすいのでスープを1.5倍に。水分が足りない場合は、都度水を足しましょう。
確実に彼を落とすためのおせっかいメモ
1.肉類はあらかじめ湯通しし、余計な油やアク、臭みを洗い流しておく。
2.弱火で約40分じっくりと蒸しあげる。
3.調味料は蒸しあがってから最後に入れて、味を調える。
※手順はごくごくカンタン。食材からの出汁をしっかり出して、最後に味を調えるのがポイントです。
※薬膳で使う食材は、生薬が含まれます。中華街や中華食材店では必ず置いてあるものですが、手に入りやすいとはいえません。とはいえ、今回のメニューに使われている食材は最近ではスーパーの中華食材コーナーなどでも置かれていることが多いので、じっくり探してみましょう。
銀座 中国膳房 黎花 黎 志健 シェフ
香港九龍生まれ。13才から料理の道に入り、26才で来日。荻窪「皇蘭」、吉祥寺「翠蘭」、原宿、銀座、名古屋の中国薬膳料理「シンフウ」の総料理長を経て、中国膳房「黎花」を開業し、現在に至る。私のモットーは"福寿健美:ふくそうきんめい"。「思わず微笑みのこぼれる幸福な料理」「健やかに美しくなれる健全な料理」を理想としています。店名の通り「黎さんの作る、お花のように美しくて心と体がよろこぶお料理」を、どうぞお楽しみ下さい。
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ひとすぎ さゆり
生まれも育ちもふじのくに。21世紀を迎えた頃から編集&ライター業に専念。13年目を迎えたウエディング業界をはじめ、ビューティ、グルメ、旅、ライフスタイルなど多彩な情報を発信。その引き出しの多さはちょっとした自慢。
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