出産・育児
【赤ちゃんの育児】知っておきたいよくかかる病気~「手足口病」について
2014/08/26 Tue
手足口病は、口の中や手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。
「手足口病」の原因・対処・予防
手足口病は、夏かぜの一種で、手の平、足の裏、口の中などに米粒大の水ぶくれができるのが特徴です。
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足の甲などに2~3mmの水ぶくれが出ます。熱は上がっても37~38度で、それもずっと続くことはなく2~3日程度で治まります。また、熱が出ない赤ちゃんもいます。
エンテロウイルスの中のコクサッキーウイルスの一種が原因で起こり、感染者からの飛沫感染(ひまつかんせん)や接触感染によって感染します。
基本的に軽い病気であり、自然に治るのを待つのが一般的な対処です。経過の中で症状に応じた対症治療を行います。水ぶくれ自体には痛み・かゆみはなく、基本的にはあまり心配のない病気といえます。
ただ口の中に水ぶくれができた場合は破れて潰瘍になるので、食べ物がしみて食欲が落ちる心配があります。しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合があるので、十分な注意が必要です。下記のような症状が見られるようでしたら、すぐに小児科に診てもらいましょう。
経過チェックポイント
- 高熱がでる
- 発熱が2日以上続く
- 息が苦しそう
- 嘔吐する
- 頭を痛がる
- 視線が合わない・ぐったりとしている
手足口病には有効なワクチンがなく、また、手足口病の発病を予防できる薬もありませんので、普段からの日常生活での予防が大切です。
感染の元となる接触感染を予防するためには、まずは、手洗い・うがいをしっかりとすること、そして、おむつ替え時などの際に排泄物を適切に処理することです。手洗いは流水と石けんで十分に行い、タオルの共用も控えましょう。
まとめ
手足口病にかかるのは約9割が6歳以下の小児で、中でも2歳以下が約半数を占めているそうです。また、2013年に大流行するなど流行性のもののようです。東京都での手足口病の流行状況は下記サイトに公開されていますので、参考にしてみてください。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/handfootmouth/handfootmouth/
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