料理・レシピ
ふたり並んで月を愛でる。その傍らにおきたい、ほくほくの月見芋♡
2014/10/06 Mon
何年経ってもこうしていたい......そう思わせるひとときを演出する一品♪
おじいちゃんおばあちゃんになっても縁側でお茶をすすりながらのんびり過ごしたい......なんて結婚後、いや老後のことまで考えてしまっている淑女のみなさん、こんにちは。憧れですよね、チャー○ーグリーン夫婦。わかります。スキップしたいです、私も。でも、毎日縁側でお茶をすすっていたら、それはそれで日常の光景になってしまうもの。
結婚生活でもっとも恐るべしは、すべてが日常となってしまうことなのかもしれません。おつきあいしているときは特別だった「彼の寝顔♡」も、「私のすっぴん♡」も、「どこかで外食♡」も、何もかもが日常の風景へと変化していきます。だって、結婚生活とは日常の積み重ねなのですから。
あ、ちょっとガッカリしちゃいました? でも、それが現実ですから、それはそれで受け止めてください。
その上で、だったら「日常」をもっと楽しく、もっと特別感あるものにしちゃおう!とする努力、これがポイントになります。ヒントとなるのは季節の行事。実は、昔ながらの季節の行事というのは、ほぼ旬の味覚とのコラボレーションで成り立っています。今宵の十三夜もそのひとつ。旧暦の8月15日(十五夜)に次いで美しい月とされる十三夜。旬の味覚を共に味わおうと、「豆名月」とか「栗名月」とも言いますが、ここはひとつ「芋名月」でいきましょう。用意するのは今が最旬の「里芋」。栄養学的にも優秀で、メタボ気味な彼でもおつまみにできるメニューです。
海外では月は狂気を呼ぶとかなんとか言われますが、日本では月は愛でるもの。いちばん好きな人と一緒に、美しい月を見られるのは何よりの幸せですよね。そんな、月を愛でながらほおばる月見芋のレシピをプロのシェフにうかがいました!
材料・調味料(4人分)
里芋......15個 よく洗い、皮を剥き、水に入れアクを取る。米のとぎ汁でやわらかく戻す
出汁......400cc
砂糖......大さじ1
塩......小さじ1/2
片栗粉......適量
揚げ油......適量
◆飾り(素揚げする)
├赤パプリカ......適量
├黄パプリカ......適量
└ししとうがらし......適量
作り方(調理時間:約35分)
【STEP1】
鍋に出汁・砂糖・塩を沸騰させて、里芋を入れ、蒸し煮にする。(20分)
【STEP2】
フライパンに油を入れ、170℃にし、STEP1の里芋にたっぷり片栗粉をつけて、白扇揚げする。揚げたらすぐに塩を振る。飾り野菜は素揚げする。
【白扇揚げ】......白扇のように、真っ白く仕上げる揚げ方です。卵などは使わず、片栗粉をたっぷりまぶして、約170度で揚げます。新しい油を使用し、表面が白い状態で油から引き上げましょう。
【STEP3】
お皿に里芋を盛りつけ、野菜を添えたら完成。
確実に彼を落とすためのおせっかいメモ
里芋の下ごしらえがポイント。高さと形を整えて剥き揃えると、盛り付けもきれいに仕上がります。また、里芋は蒸し煮にすると煮くずれしません。
※里芋のぬめりには栄養成分が豊富に含まれているので、調理する時は、ぬめりを落としすぎないようにしましょう。手がかゆくなるのは、手に塩をつけることで防ぐことができます。
※一度蒸し煮にしているので、揚げる際は、時間をかけなくてOK。あまり揚げすぎると色づいてしまい、白く仕上がりません。揚げすぎ注意、です。
※一般的に、9月の十五夜に月見をしたら、必ず同じ場所で十三夜にも月見をするものとされています。これは、十五夜だけ月見をするのは「片見月」と言われて忌まれていたから。毎年、同じ場所で十五夜と十三夜に彼とお月見ができたら......すてき♡
※本来、この日に月を愛でたのは、秋の収穫を言祝ぐ意味もあったのかもしれません。ススキだけでなく、秋の七草、栗、大豆、果物など、この時期に旬を迎える農産物を飾って、感謝の気持ちを込めながら月を愛でてくださいね。
>>>おいしいお料理が最高のおもてなし
「福和 」 大和田 良彦 シェフ
18才から修行を始め、柳橋や神楽坂で修行経験を積み、30歳で独立。銀座に出店し33年、日本料理一筋。旬の食材や器を通して、皆様に四季を感じていただけたらと思っております。
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ひとすぎ さゆり
生まれも育ちもふじのくに。21世紀を迎えた頃から編集&ライター業に専念。13年目を迎えたウエディング業界をはじめ、ビューティ、グルメ、旅、ライフスタイルなど多彩な情報を発信。その引き出しの多さはちょっとした自慢。
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