心に残るジャパネスクな余興のヒント　和の演出アイデア6＜プリンセスプレス＞

ゲストに心から楽しんでもらえることで、ふたりのおもてなしの真価が問われる結婚式＆披露宴での演出の数々。和がもてはやされる今だからこそ、和の結婚式にはもちろん、ヨーロピアンスタイルのウエディングなら披露宴で、日本の古典的な風習を活かした演出を見直してみてはいかが？　折り鶴や提灯、迫力の太鼓演奏・・・・・・。言葉にしきれないふたりの想いが華麗な演出を通して伝わり、ゲストの顔に笑みがこぼれたらこれ幸い！　一生に一度の良き日に、祝宴ムードもぐっと盛り上がるはずです。

【1】「お水合わせの儀」を乾杯の音頭がわりに、ふたりの育った土地のお酒を飲み比べ！？

長い年月を越えて伝わる婚礼のしきたり、「お水合わせの儀」をご存知でしょうか？　これは、違う環境に育ったふたりが仲むつまじく暮らせるよう、両家で汲んだ水をひとつの器に合わせて飲むという儀式。そんな古典的な儀式を乾杯に応用するアイデアがとりわけ人気です。お互いの出身地のお酒を使って、ふたりの杯に合わせ、ゲストはそれぞれ飲み比べ。銚子２点と三三九度にも使える大中小の杯がついたこちらのセットなら、より本格的なムードで楽しめるはず。和気あいあいとした雰囲気のなか、ゲストともども改めて結婚の意味を実感しあえる演出になりそう！

■関漆器店「婚礼セット松竹梅」（51,450円、レンタルの場合15,750円）　問い合わせ先：関漆器店0242-25-0151

【2】色とりどりの千代紙で作った折り鶴が美しく空を舞う、千羽鶴シャワー。

平和や長寿の象徴といわれ、おめでたい鳥とされてきた鶴。とくに千羽の折り鶴を揃えることで吉兆とされた千羽鶴は、幸福祈願や祝福の時に贈られる日本ならではの習慣です。その千羽鶴をライスシャワーのように式後に空に投げる千羽鶴シャワーが素敵なんです！　折り鶴を作る時間がないカップルには、千代紙で織り上げた鶴を100羽単位で注文できるこちらのお店がオススメ。約２週間ですぐ使える状態で届きます。ゲストの手から放たれた鶴は、美しく軽やかに舞い、地面に落ちた姿も情緒豊か。そのシーンはゲストの心にいつまでも残るはずです。

→■千羽の鶴オンラインショップ　「千羽鶴シャワー用折り鶴（千代紙）」（100羽2,100円）

【3】縁起のいい鏡開きのテーブルラウンド。新たな旅立ちをにぎにぎしく演出しよう！

披露宴でのメインイベントのひとつ、キャンドルサービス。これを、ミニ樽の鏡開きという演出にアレンジするのもオツ。鏡開きは幸福と成就を願って酒樽のフタを威勢よく割る日本古来の風習ですが、こんな可愛らしいミニ樽なら初々しいふたりにもぴったり！　樽の中身はアイデア次第で、お酒はもちろん、女性や子供の多いテーブルなら、ソフトドリンクやお菓子を詰めてみて。マグネット仕様のフタで何度も使えるので、二次会もOK。各テーブルの樽を割って回るもよし、乾杯の合図とともに全員で一斉に割るもよし。会場全体がぐっと盛り上がること請け合いです。

→■NS　「ミニ鏡開きセット」（7,350円）

【4】入場の演出や会場インテリアにもオススメ！寄せ書きもできるオリジナル和傘に注目。

演出にもインテリアにも使える和のアイテムとして、寄せ書きできる和傘はいかが？　あらかじめゲストにメッセージを書いてもらい、披露宴時にふたり寄り添ってその傘をさして入場すれば、古き良き結婚式を彷彿とさせる、粋な演出をかなえてくれることでしょう。職人の手によって丁寧に作られたこちらの和傘は、希望に合わせて名前や日付を筆書きで入れることも可能。ふたりからのメッセージを書き足し、ウェルカムボードにするのもグッドアイデアです。末広がりになった和傘は縁起もよく、存在自体が醸し出す上品さで、会場に和の香りをそっと添えてくれるはず！

■大阪堂「寄せ書き用和傘」（19,950円、名入れ代2,625円）

【5】ミニ提灯の可愛らしい席札で、テーブルを和の雰囲気に仕上げて。

「式はチャペルでも、披露宴では和の演出を取り入れたい！」というふたりにオススメなのが、ゲストの手みやげにもなるキュートな提灯の席札。こちらのミニ提灯、全長10センチほどですが、表にゲスト、裏にはふたりの名前を筆文字で入れた、れっきとした席札なんです。この席札をテーブルに並べるだけで、和の趣きが漂う粋な空間が完成！　浅草に店を構える時代屋では、古式ゆかしい「花嫁のお輿入れ」を再現した婚礼人力車の手配も可能なので、入場やお色直しを拡張高く、小粋に演出することも。人力車は、タキシードやドレス姿にも相性バツグンです。

→■時代屋「ミニ提灯席札」（1,050円/30個以上）　問い合わせ先：時代屋03-3843-0890

【6】雄々しく勇壮な和太鼓の音に、沸き立つゲストたちが目に浮かんで。

ライブ演出は、その日その瞬間にしか味わえない贅沢な余興。特に人気の和太鼓演奏は、迫力ある音色がハレの日を華々しく演出するにふさわしいアイデアです。心にダイレクトに響くから、新郎新婦だけでなくゲストの気持ちを祝宴ムードに盛り立ててくれること請け合い。今回ご紹介する和太鼓グループ破魔では、祝い太鼓に続き、希望の曲を演奏した後、ゲストの飛び入り参加やハンテンをまとっての記念撮影も対応してくれて楽しさも倍増です。新郎新婦とゲストの間に自然な一体感が生まれ、お互いの絆も深められるという嬉しい効果も期待できるかも！

■ 破魔「和太鼓演奏」（1ステージ70,000円～）

写真／林　久光　スタイリング・文・構成／関　智水（Roaster）