出産・育児

赤ちゃんを事故から守ろう!誤飲とその防ぎ方

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誤飲

赤ちゃんが動き出すタイミングは「誤飲」に要注意!

赤ちゃんにとって初めて目にするものは全て興味の対象。特に、生後半年ほど経ってずりばいやハイハイを始めると、おうちにあるあらゆるものに手が届くようになり、その存在を確かめるために何でも口に入れるようになります。
赤ちゃんは、当然それが食べても大丈夫なものか危険なものか判別できないので、うっかり飲み込んでしまうことがあります。パパやママは赤ちゃんの「誤飲・誤食」に注意が必要です。

こんなにも多い、赤ちゃんの誤飲

日本中毒情報センターによると、2011年に寄せられた誤飲・誤食の相談件数は約35,000件。うち約30,000件が5歳以下の子どもによるものだそうです。
多い順に化粧品(20.6%)、たばこ(16.8%)、乾燥剤や保冷剤(11.3%)。どれも日常的に身の回りにあるものばかりです。
他、ここ最近ではパック型洗剤(1回分洗剤を水溶性フィルムに包んだパック型の製品)の誤飲が相次いで報告されているようです。

また、件数としては特に増加傾向にあるわけではありませんが、ボタン電池の誤飲も年間200件ほど相談が寄せられています。ボタン電池は使用済みでも電流が起こり、体内にとどまると周辺の組織を傷つけるおそれがあり、危険性が高いものだと覚えておきたいところです。
2歳ごろまでは口に入れる事故が多いですが、もう少し年齢が上がると鼻や耳に入れる事故も発生しているとのことです。
参考記事:財団法人 日本中毒センター調べ「患者年齢層別受診件数と発生状況のうちわけ(2011年1月~2011年12月)」

誤飲を予防するための対応策

誤飲・誤食を防ぐためには、「とにかく赤ちゃんに触られたくないものは手の届かないところに収納する」、シンプルですがこれが一番良い方法です。気をつけておきたいのは「手の届かない高さ」とは実際にどれくらいか?ということです。

赤ちゃんがつかまり立ちするようになると、手を伸ばせば高さ1メートルくらいでも届くようになります。それ以上の高さの引き出しに収納するか、低いところであればロックをかけるなどで開けられないようにし、赤ちゃんが簡単に触れられないように工夫しましょう。
もう1つ、特に注意して欲しいのがたばこの扱いです。灰皿は床の上など低い場所に置かれることが多く、ケースから取り出す際に落とすということもあります。
また空き缶を灰皿代わりにして吸殻を入れていたら中身の液体を飲んでしまったという事例もあります。吸殻の処理も含めて徹底が必要です。同居している家族に喫煙者がいれば、赤ちゃんが生まれる前に禁煙してもらうのが理想ですが、なかなかそうはいかないと思います。その場合は、ベランダや換気扇の下など決まったところでのみ喫煙するルールを設けましょう。

赤ちゃんの安全を守るためにみんなで心がけよう

たとえばパパやママの実家や親戚のおうちなど自宅以外の場所に遊びに行くときも注意が必要です。自宅とは家具の配置も違いますし、赤ちゃんも物珍しさであちこちに手を出してしまうかもしれません。事前に「赤ちゃんが色んなものを触りたがるので、少し片付けておいてください」とお願いしておくのも手ですし、何か危険そうなものを見つけたらパパやママがさっと片付けてしまいましょう。
赤ちゃんが安全に過ごせる環境を作るために、みんなで協力したいですね。

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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