結納

結納返しの時期と方法

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2013/08/20 Tue

小谷 真結美

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結納返しとは

結納返しとは、その名の通り結納に対するお返しのことです。いただいた結納に対するお礼とともに、「こちらこそよろしくお願いします」という意味を込めて、金品をお返しします。男性側から女性側に贈られた結納金に対し、そのお返しとして「袴料」を贈ります。袴料(はかまりょう)という呼び方は、本来は着物や帯を贈っていたのに対し、お返しとして袴を贈っていたことからきています。

結納返しの品にも、結納品と同様の結納飾りにお金を包んで用意します。結納飾りは、男性側から贈られた結納品と同等、もしくは控えめの品を用意します。用意する品目は、結納品とほとんど同じです。袴料を現金でなく、品物でお返しされる方もたくさんいます。

「結納返しをしなければいけない」という決まりはないので、結納返しをしないという選択肢もあります。しかし、結納に限らず、一般的にお祝いをいただいたときには礼儀としてお返しをするものです。結納返しをしない、というしきたりがある地域以外では、お礼の気持ちを結納返しという形で表すほうがよいでしょう。

結納返しの時期

現在では、結納と結納返しは一度に済ませる方が最も多いのですが、地域により結納返しの形式が決まっていることもあり、関西の一部などでは結納返しの風習自体がまったくないところもあります。

結納返しをする時期については、次の3通りがあります。

●結納時

いわゆる「同時交換」という方法です。結納の日に、結納返しも一度に済ませるため、互いの実家が遠い場合などには適しているといえるでしょう。

ただし、準備する際には注意が必要です。結納返しの品は結納と同程度か、それよりも控えめの品を用意するというしきたりがありますが、同時交換の場合は、先方がどのような結納品を用意するのか当日になるまでわからないため、判断がつきにくいのです。いただいた結納品とあまりに差があるのはよくないので、打ち合わせのときに、どの程度の結納品を用意するのかを聞いておくとよいでしょう。

●結納後、日を改めて

相手の実家に直接出向いておこなう方法で、最も正式な形だとされます。いただいた結納の内容を見てから、それに応じたお返しを用意することができるので、相手方に対していちばん失礼のない方法だといえますが、相手の実家が遠方の場合には、出向くのが大変だという面もあります。

具体的な時期としては、結婚式の少し前におこなう方が多いですが、年をまたいでしまうような場合は年内のうちにおこない、区切りをつけておこうという考えの方も多いようです。

●嫁入り道具持参時

どうせ忙しいなら、忙しいついでにお道具入れと一緒に済ませてしまおうという方法です。お互いの家が近い場合は、この方法を選ぶ方も少なくないようです。引越しで慌ただしい中で結納返しの儀式もおこなうため、堅苦しい式になりずぎない反面、やはり煩雑になってしまうのは避けられません。

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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