結婚・結婚準備
ウエディングケーキ&ケーキ入刀の歴史
2013/12/02 Mon
パーティの前半を盛り上げる、ウエディングケーキ入刀。ウエディングパーティではお決まりの演出のひとつですが、実は長い歴史があるって知っていましたか? 今回は、ウエディングケーキ&ケーキ入刀の歴史についてご紹介します。
ウエディングケーキはビスケットだった?
起源は諸説ありますが、古代ギリシャ時代、繁栄を祈願して花嫁の頭上にビスケットをまいたことが起源になっているという説が有名。ビスケットの原料である小麦は、当時の主食。収穫や子宝に恵まれるようにという願いを込めて花嫁に撒き、繁栄を願ったのだそうです。
その後、豊饒(ほうじょう)を意味するぶどうなどのフルーツを加えた固く焼き上げたフルーツケーキに形を変え、現在のウエディングケーキの形に近づいたのは18世紀。イギリスのビクトリア女王ご成婚のときに登場した3段重ねのシュガーケーキでした。
ケーキの下段はパーティに参加したゲストへ、中段は当日欠席した人、上段は夫婦の最初の子供のためという意味が込められており、イギリスでは今も上段は保管し第一子が生まれた日か結婚記念日に食べているのだそうです。
ケーキ入刀は偶然の産物?
ケーキ入刀の儀式の由来にも諸説あります。ひとつは愛し合う若いふたりが、将来を誓い合ったときに、1つのパンを分かち合って永遠の愛を誓ったというギリシャ神話の一説によるもの。
もうひとつは結婚式に招待したゲストへ新婦の母親がウエディングケーキを作り、新婦がケーキをカットして皆様に配るという風習のあるアメリカでのお話。とても固いシュガーケーキが流行した際にケーキが固くて切り分けることができずにいた新婦に、新郎がそっと手を差し伸べて一緒にケーキをカットし、結婚後初めての共同作業になったのだとか。
ふたりの幸せへの思いを込めたケーキ&ケーキ入刀。
歴史やそこに宿る祈りに思いを馳せれば、ウエディング準備ももっと楽しくなりますよ。
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間中 晶子
ラジオ番組の台本制作を経て右も左もわからぬまま、ウエディング雑誌&WEB編集部へ。ウエディング業界の華やかさと編集・執筆について学ぶ。その後、書籍編集を経てフリーランスに。来るもの拒まずの精神で日々邁進中!
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