結婚・結婚準備

ひそかに人気上昇中!「縁」を結ぶ仏前式

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仏前式

一般的に「和の結婚式」と言えば神前式ですが、神道と仏教が渾然一体となった宗教意識をもつ日本人にとっては、「仏前式」も違和感なく行えるものだと言えるでしょう。とはいえ、このスタイルはまだまだ一般的とはいえません。そんな知る人ぞ知る仏前式について、紹介します。

過去・現在・未来までの「縁」に感謝する儀式

仏前式とは、僧侶による司式で、仏教の教えに基づき、仏前に結婚を報告するスタイル。1892年(明治25年)に宗教家・藤井宣正が東京白蓮社会堂で挙げた結婚式が、日本で初めての仏前式とされています。

お寺は葬儀や法事をするだけのところ、と思っている方、それは大間違い! 仏教においても、結婚は人生における大切な門出。すべてのものには、必ずそれを生んだ因と縁とがある、という仏教の教えに基づき、新郎新婦が出逢ったことは偶然ではなく、はるか遠い昔から決められていた「因縁」であり、仏の導きによってふたりの「縁」が結ばれた、という考え方に則って行われます。司式は僧侶が行い、ふたりの「縁」に感謝をし、現世と来世での契りを誓う内容となっています。

お盆やお彼岸、除夜の鐘など仏教由来の行事もたくさんあることからわかるように、日本人にとって仏教はとても身近なもの。「縁」を大切にする挙式スタイルは、もっと広まってもいいな、と思います。

どうしたらできる?仏前式

まだまだ一般的な挙式スタイルではないため、熱心な信者や僧侶関係者しか行っていないのが現状です。有名人では、つんく♂、東貴博、スティーブ・ジョブズなどが仏前式を挙げていますが、多くは、信者である新郎の菩提寺かそのご本山、あるいは僧侶を自宅に招いて仏前で行われているようですね。

最近の和装結婚式ブームもあいまって、仏前式を盛り上げようとする寺院も増えてきています。宗派を問わず、結婚式を受け入れてくれる寺院も少なくありません。一般的ではないがために、情報が少ないと思われるかもしれませんが、著名な寺院では公式サイトなどでも「仏前結婚式」について記載があるので、調べてみるといいでしょう。ホテル結婚式場では取り扱ってないことが多いので、事前に確認が必要です。

また、ほかの挙式スタイルに比べて比較的リーズナブルに叶うのも魅力的。また、仏前式では日取りは関係なく、六輝(六曜)にこだわる習慣もないんですよ。

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