結婚・結婚準備

結婚式後の新生活を迎えるための手続きとは?

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結婚式が終わった後にもすべきことがいっぱい。ここでは、役所に出す婚姻届をはじめ、会社への結婚届や、改姓に伴う名義変更などの各種手続きなど「新生活の各種手続き」についてご紹介します。

婚姻届

●常識

婚姻届が役所に受理された日が、正式な「入籍日」となります。
海外挙式では、挙式会場や挙式スタイルによって未入籍が条件の場合があるので、入籍前に必ず確認を。逆に入籍が条件の場合は、パスポートの名義変更も忘れずに。

×非常識

結婚式を済ませても、婚姻届を役所に提出しない限り法的な夫婦ではありません。提出書類は、ふたりの本籍地が同じであれば婚姻届だけでOKですが、ふたりの本籍地が異なる場合や、新しい本籍地に入籍する場合は、戸籍謄本や抄本などが必要に。
さらに未成年や外国人の場合も別途書類が必要に。入籍日にこだわる場合は、事前によく確認しないとその日に受理されないので要注意。

◆婚姻届のチェックポイント

届出期間365日24時間(出張所や支所以外)
必要書類(1)新郎新婦の署名捺印、20歳以上の証人2名の署名捺印
(2)戸籍謄本・抄本 (新しい本籍地に届ける場合。夫の本籍地に届ける場合は妻の戸籍抄本が、その逆は夫の戸籍抄本が必要)
(3)未成年の場合は両親の同意書、外国人の場合は大使館発行の婚姻用件具備証明書なども必要

会社関係の各種手続き

●常識

結婚しても勤め続けるという人も、寿退社する人も、結婚したら会社に必要書類を提出しなければなりません。勤め続ける場合は、厚生年金や健康保健、税金関連の名義変更などを会社が行ってくれます。退職して専業主婦になる際、夫が会社員の場合は、夫が自分の会社に「結婚届」を出すことで妻もその会社の健康保険に加入することに。
夫が自営業の場合は、妻が会社から資格喪失証明書と年金手帳を受け取り、役所で夫の国民健康保険に入る手続きを。 ハネムーンで長期休暇を取る場合も、職場に迷惑をかけないよう調整のうえ、早めに「休暇届」の提出を。

×非常識

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結婚による退職願の提出スケジュールを自分勝手に決めるのは禁物。必ず直属の上司の指示を仰ぎ、退職の3カ月前を目安に「退職願」の提出を。所定の用紙がない場合、社名入り便箋&封筒やPCのプリントアウトはタブー。また、提出が直属の上司だからといって、宛名も上司にするのは禁物。あくまでも宛名は社長にすること。
在職期間が長い場合、戸籍上の改姓に合わせて同じ職場でいきなり違う名字を名乗るのは不便なので、旧姓を使い続ける方法も。ただし戸籍上の名を使用するのが社内規則の会社もあるので、旧姓を使用し続けるか否かの判断はまず上司に確認を。

会社を辞める際は「辞表」ではなく「退職願」を
よく「辞表を出す」という言い方を耳にしますが、辞表というのは慣習的な呼び方に過ぎないので、一般の会社を辞める場合の表書きは「退職願」と書くのが常識です。
また、一方的な解約告知ではなく、あくまでも円満な寿退社なので「退職届」とは書きません。

名義変更

●常識

婚姻によって姓や住所が変われば、免許証や銀行・郵便局の口座、クレジットカード、生命保険、携帯電話など、さまざまな名義変更が必要になってきます。電話やインターネット上で簡単に名義変更できるものもあるので、事前に必要事項を確認して、効率よく手続きを行いましょう。
各種届出には身分証明書の提示が求められる場合が多いので、運転免許証をまず変更しておくと便利です。各種手続きに必要になる新しい届出印の印鑑登録は、市区町村の役所で早めに手続きを。

×非常識

各種の名義変更を先延ばしにすると、いざというときに使えないなどトラブルの元になるので、できるだけ速やかに届け出るべき。パスポートの名義変更は「訂正申請」と「新規取得」の2種あり、前者の方が手数料が安価ですが、サインは旧姓のまま。ハネムーンに行くには旧姓のままでもOKですが、万が一旅先でパスポートを紛失した場合、パスポートの記載事項と姓名が異なると、国によっては身元確認に時間がかかって足止めされてしまうことも。新しい姓が記載される新規取得にする方が安心といえます。
発行には2週間ほどかかるので、申請には余裕を持って。海外のホテルではチェックインの際にクレジットカードの提示を求められることが多いので、こちらの名義変更も早めに手続きしておくのが得策。

◆コラム「主な名義変更リスト」

運転免許証・ 所轄警察または運転免許試験場で手続きを・ 車の所有者は陸運支局または自動車検査登録所への移転登録も必要・ これまでの免許証、本籍を記載した住民票、証明写真などが必要
パスポート・ 所定の旅券発行窓口で手続きを・ 必要書類は、「新規発行」または「訂正申請」によって異なるので窓口に要問合せ
銀行・郵便局口座・ 最寄の銀行・郵便局で手続きを。公共料金の引き落とし手続きも同時にすると効率的・ 通帳、キャッシュカード、新旧ふたつの届出印、住民票などが必要
クレジットカード・ カード会社に電話またはHPを通じて必要書類を取り寄せ、必要事項を記入して返送・ 新名義のカードが届くまで約1~2週間
生命保険・ 各社手続きが異なるので、まず加入している保険会社に電話またはHP経由で問合せを・ 受取人の名義を夫または妻にするなど、契約内容の見直しも

Text by Satsuki Kutsuwada/Illust by Mika Nakamura

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