結婚・結婚準備
結婚を決めたら何をする?~結婚にまつわる常識・非常識~
2011/03/17 Thu
いざ結婚を決めたはいいけど、婚礼にまつわるマナーやしきたりにはいろんな決まりごとやタブーがあって、迷ってしまうことも多いはず。「しまった、何も知らずに相手の親に失礼なことをしてしまった!」「あ~、知らなかったばっかりにとんだ恥をかいちゃった...」そんなコトにならないように、ブライダル業界のベテランプランナーに、結婚をめぐるさまざまな常識&非常識について教えてもらいました。
親への挨拶 ~訪問マナー~
●常識
互いの親に挨拶に行く時は、まず相手の家の都合を確認し、当日までに相手のことや今までのいきさつを各自の親に伝えておきましょう。訪問の際の服装は、男女共に清潔感のあるスーツがおすすめ。女性はワンピースでもOK。
当日は、必ず約束の時間前5分以内に先方の家に手土産を持って訪問し、まず「本日はお忙しい中、お時間を割いていただきありがとうございます」と、挨拶の時間をとってもらったことへの謝意を述べましょう。自己紹介や世間話で場が和んだら、「○さんとは□からお付き合いをさせていただいております。今日は結婚のお許しをいただきたいと思い伺いました」と、男性から話を切り出すこと。
×非常識
約束もなくいきなり訪れるのは失礼。約束時間に遅刻するのは厳禁ですが、あまり早く到着しすぎるのも相手に迷惑です。相手の都合をきちんと配慮することが大切です。
訪問の際にジーンズなどのカジュアルな服装や金髪などの派手なヘアスタイルはNG。とはいえ、逆にあまりフォーマルすぎるのも場違いです。
結婚の話は親が切り出す前に式の予定などを話し始めると、親を差し置いて勝手に話が進んでいると思われ印象が悪くなることも。
親への報告 ~オメデタ婚の場合~
●常識
オメデタの場合は、結婚の意思を伝えて親の了承を得た後、「順序が逆になり恐縮ですが、実は△月に2人の子供が生まれる予定です。力を合わせて子供を育てていきたいと思っておりますので、いろいろご指導ください」と誠実に、相手の親をたてる言い方を心得て。
万が一断られても、反対される理由や言い分に慎重に耳を傾け「今日は帰らせていただきますが、また会っていただけますでしょうか」と、いったん仕切り直して再度話し合う方向に持っていきましょう。
×非常識
結婚の承諾を親に伺う前に、いきなり妊娠を告げてしまうと、話がこじれたり、後々までわだかまりが残る危険性があるので気をつけて。また、断られたからといって感情的になったり、その場で強引に解決しようと焦るのは禁物。
上司への報告
●常識
結婚の準備や手続きなどで、上司にはやむをえず仕事で迷惑をかける場合もあり得ます。親の承諾を得たら、上司に早めに報告するようにしましょう。特に披露宴でのスピーチの依頼を考えているなら、最低でも3カ月前には報告しておくべき。複数の上司に同時に報告できない場合は、仕事で一番お世話になっている直属の上司にまず相談すること。
報告するタイミングは、休憩時間や就業時間後に「お話したいことがあるのですが、少しお時間をいただけますか?」と切り出してみて。個人的なことに時間を割いてもらうので、話し終えた後はお礼を述べるのも忘れずに。
×非常識
上司を結婚式に呼ばないからと、結婚式直前や結婚後に報告するのはとても失礼なこと。呼ばない場合こそ、早めに報告することが大切です。また、複数の上司の一部にしか報告しないとか、同僚に先に話して噂になり、後で上司の耳に入ったりすると、報告を受けていない上司はないがしろにされたような気持ちになるので配慮しましょう。もし寿退社するつもりなら、最低でも半年前には相談すべき。
あくまでもプライベートなことなので、仕事が忙しい時間帯に相談するのは避けましょう。また、立ち話的に報告するような内容ではないので、廊下やエレベーターなどでたまたま一緒になった上司に「実は...」と切り出したりするのは控えること。
婚約記念品
●常識
最近は、婚約した証にふたりが記念の品を交換し合うケースが増えています。男性からはダイヤモンドの指輪を贈ることが多いようですが、幸運を呼ぶといわれる誕生石の指輪もおすすめ。結納を行う場合は、結納金とエンゲージリングを一緒に贈るのが主流です。
女性からは腕時計や万年筆など、身に着けられるものや、長く使えて実用性の高いものを贈るのが一般的。カメラやゴルフ用品など、相手の趣味に合わせた品でもOK。元来はペアの品を贈りあうのが慣例だったので、ペアリングやペアウォッチを交換し合っても素敵。
×非常識
あまりカジュアルな雑貨類や、自分の趣味を一方的に押し付けるような贈り物は避けること。相手の趣味の品を贈る場合も、既に持っている品とバッティングしないよう、事前に欲しいものを聞いておきましょう。
引き出物にも通じますが、「縁を切る」=刃物など、忌み言葉を連想させる品は、最近はあまり気にしない傾向があるとはいえ、選ばない方が無難。
【監修】結婚ジャーナリスト ひぐちまりさん
結婚ジャーナリスト。外資系銀行・建築企画会社を経て1988年よりブライダルに携わる。現在はウエディングプロデュース界の草分け「オリーブの丘」代表および結婚トレンド研究所所長。
6万部を突破した『ウエディングのマナーとコツ』(学習研究社)をはじめ書籍監修も多数。
最新の監修本は『結婚 親の大切な役割とあいさつ』(成美堂出版/4月15日発売)。
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