結納

あなたはいくつ知ってる?結納の常識・非常識

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結納の常識・非常識

結婚が決まったら両家の食事会や結納顔合わせはどうしますか?特に結納は、普段耳慣れない儀式をするので、迷ってしまうことも多いはず。

「しまった、何も知らずに失礼なことをしてしまった!」「あ~、知らなかったばっかりにとんだ恥をかいちゃった...」そんなコトにならないように、ブライダル業界のベテランプランナーに、結納をめぐるさまざまな常識&非常識について教えてもらいました。

結納の形式

●常識

結納の形式は大きく分けて4つ。
1つは、仲人が両家を往復して結納品を交わす本格的結納(関東式)。
2つ目は、仲人が男性側から受け取った結納品を、女性側に納めるタイプ(関西式)。
3つ目は仲人と両家が一同に会し、結納を取り交わすタイプ。
そして4つ目が、仲人をたてず両家だけで行う略式結納。

仲人をたてることが少ない最近は、4つ目の略式結納または、レストランや料亭でお食事会をするスタイルが一般的になってきています。ただし、地方の慣習や両家のしきたりを重視される場合は、その点に配慮して決めるのが得策。

×非常識

一般動向に合わせて自分たちも結納は合理的な略式で、と勝手に決め込むのは早計。
地方によっては土地に根付いた慣わしがあったり、旧家で代々のしきたりが厳しい場合もあるので、事前に必ず双方の家で相談を。

結納の日取り

●常識

オメデタ婚でない限り、結婚の3~6ヶ月前が一般的。双方の親が立ち会うので、出席者全員が都合のよい日時を選ぶこと。

結納日は「大安」「先勝」「友引」など六輝にこだわる必要はありません。
おめでたいことは午前中の早めに、という言い伝えもありますが、時間のかからない略式結納は午後早めの時間帯でもOK。

×非常識

双方の親の都合を聞く前から「この日に結納を行います」とふたりだけで先走るのは禁物。
六輝や午前中にこだわる必要はないとはいえ、親がどうしてもこだわっている場合は、無下にしないこと。

結納の場所

●常識

結納を行う場所は、結納の形式によって違います。本格的結納の場合は、双方の自宅で行うことになりますが、結納を女性の家に納める場合は、女性宅で行います。

略式結納で双方が一同に会する場合は、セッティングもお任せできるホテル結婚式場、レストラン、料亭などの個室で行うのが一般的。

×非常識

ホテルや料亭などで行う場合は、一方の家からのみ遠い場所を会場に選ぶのではなく、双方の家からアクセス便利な会場を選ぶこと。いくら略式結納でも、個室のないカジュアルなレストランなどは不向きです。

結納の服装

●常識

略式結納なら、男女共落ち着いたスーツなどの平服でOKですが、本格的結納の場合は、セミフォーマルまたはフォーマルが理想的。アクセサリーは真珠など光らないものを。

女性の和装は訪問着や付け下げ、振袖など。男性はブラックスーツに白シャツ。ネクタイはシルバーグレイなど明るめの上品な色を選んで。

×非常識

出席者の服装の「格」がばらばらで統一されていないと不釣合い。事前に必ず打ち合わせして調整しましょう。

結納金

●常識

結納金は、男性側から女性側に贈るお金ですが、最近は結納金と一緒に指輪などの婚約記念品を交わすケースが増えています。金額は100万円が目安ですが、男性側の経済力に合わせた額で構いません。

結納返しは、女性側が男性側にお返しする慣習で、結納金の半額相当の「半返し」が一般的。最近は現金に限らず、腕時計などの結婚記念品を贈ることが多くなっています。

×非常識

お金に関わることなので、ふたりだけや、片方の家だけで勝手に決めてしまうのは禁物。相手に一方的な考えを押し付けず、必ず双方で話し合い、納得した上で決定すること。

◆コラム「結納品目の種類と意味」

結納品は正式には9品目が基本。9つの縁起物セットとその目録に、結納金を包んだ「金包」を添えます。通常は結納をするホテルや結婚式場などでセットしてもらえます。

目録結納品の品目と数を明記したもの。
寿留女(するめ)するめは保存が利くことから幾久しく縁が続き、噛めば噛むほど味が出る夫婦であるようにという意味。
末広(すえひろ)末広がりを意味する白無地の扇一対。
長熨斗(のし)不老長寿や発展の象徴であるのしあわび。
友白髪(ともしらが)白髪に見立てた白い麻糸。夫婦共に白髪になるまで仲むつまじくという意味。
勝男節(かつおぶし)男性の逞しさを象徴する鰹節。勝男武士とも書く。
御帯料(おんおびりょう)結納金。昔は帯を贈ったことにちなむ。
子生婦(こんぶ)子宝に恵まれるようにという意味。「よろこぶ」の意も。
家内喜多留(やなぎだる)福が多く訪れるようにという意味の祝いの酒。「柳樽」とも書く。

結納をしない場合 ~両家顔合わせの食事会~

●常識

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最近は、結納の代わりに両家の家族が集まって顔合わせするだけの「食事会」が主流に。結納品は特に用意しませんが、ある程度改まったレストランの個室などで会食をします。服装も略式結納と同様、落ち着いたスーツなどで。

日取りの決まりごとは特にないので、両家の都合のよい日に。ただしそれぞれの親への挨拶を終えてから行うのが基本。両親だけでなく、兄弟姉妹が同席しても構いません。

当日は、(1)始まりの挨拶 (2)家族紹介 (3)結婚記念品の交換 (4)食事 (5)結婚式の打ち合わせ (6)終わりの挨拶という順で進行。進行役は通常、男性側の父親が務めますが、本人たちが行ってもOK。

費用は折半が基本ですが、一方が遠方から移動してくるような場合は交通費がかかるので、招いた側が食事代を支払うなどの配慮を。また招かれた側は、手土産を持参しましょう。

×非常識

あまりカジュアルな雑貨類や、自分の趣味を一方的に押し付けるような贈り物は避けること。相手の趣味の品を贈る場合も、既に持っている品とバッティングしないよう、事前に欲しいものを聞いておきましょう。

引き出物にも通じますが、「縁を切る」=刃物など、忌み言葉を連想させる品は、最近はあまり気にしない傾向があるとはいえ、選ばない方が無難。

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