結婚・結婚準備

大成功!相手のご両親への結婚挨拶・報告のポイント

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ふたりの事情別Q&A

結婚を反対

「結婚を反対されてしまった」「おなかに赤ちゃんがいることを両親にどう伝えればいい?」「結婚相手に離婚歴があって・・・」などの悩みはつきもの。

そんなときでも、ふたりの真剣な気持ちをきちんと伝えれば、時間はかかっても親は理解してくれるはず。さまざまな事情別の対処法を矢部さんに聞きました。

Q1.結婚を反対されてしまった。これからどうすればいい?

A.結婚報告に行ったら、反対されてしまった・・・。そのようなケースはよくあることです。

親が反対する理由の多くは、「この人に任せてもいいのだろうか」「結婚しても苦労するのではないか」などの不安があるから。ですから反対を受けても感情的にはならず、まずは親が不安に思っていることをきちんと聞き出します。そして、ふたりがどう乗り越えていこうとしているのかを伝え、親の不安要素を取りのぞく努力をします。

親がなかなか話を聞いてくれないときは冷静になるまで待ち、ふたりの思いを手紙に託すのも手です。

◆先輩カップルの実例
お笑い芸人を目指している男性との結婚を反対されたA子さん。定職についていないことや収入が安定していないことから、娘の将来を心配しての反対でした。
そこで彼は「あと1年がんばって芽が出なければ芸人は諦めて就職します」と親の前で約束。その真剣な気持ちが伝わり、少しずつ認めてもらえるように。

Q2.おなかに赤ちゃんがいるんです。

A.親の性格や考え方によっても対処法は変わってきますが、まずは女性が自分の親へ妊娠の事実を伝えるのがベスト。

そのうえで「彼が挨拶をしたいと言っている」ということを伝えて訪問日を設定します。当日はとにかく誠実な態度でのぞむこと。

順序が逆になってしまったことは素直に謝り、「かねてから結婚を考えてお付き合いしてきました」と、あくまでも妊娠は"きっかけ"で、妊娠前から結婚の意志があったことを強調します。

男性にもあらかじめ自分の親に伝えてもらい、当日は「彼との結婚は心から決めていました。妊娠がわかったときにはとても嬉しかったです」と前向きな態度でのぞみましょう。

その後の親戚への報告のタイミング、結婚式を出産の前にするか後にするかといったことは、なるべく両家の意志を尊重して進めるのが親への思いやりです。

◆先輩カップルの実例
交際1年で妊娠が発覚したB子さん。「いずれ結婚を...と」は彼とも話していましたが、彼のことはまだ親にも紹介したことがなく、父親はとても厳格。
いきなり彼を紹介して「妊娠しました」と切り出しては怒りを買うことは必至でした。そこで、まずは自分の母親だけに妊娠したことを話し、母親から結婚と妊娠のことを話してもらうことに。それから改めて自分の口から父親に報告。
おかげで父親も結婚相手に会うまでに心の準備ができたようで、もめごとにはなりませんでした。

Q3.結婚相手と年齢差を親が心配しています。

A.年齢差のある男性との結婚は「本当に幸せになれるのだろうか」という心配がつきまといます。女性が20代、男性が40代のように男性が年上のときは、出会いのいきさつから始まり、彼のどのようなところに惹かれたのかを話します。

男性も、彼女の人間性のすばらしさに惹かれたのだということを伝えられるように努力をしましょう。

男性が年下のときは、女性のほうが経済力がある場合が多いので、「彼の存在が自分にとって精神的な支えになっている」ということをわかってもらうといいかもしれません。

Q4.結婚相手に離婚歴があるんです。

A.親には言いづらいことですが、隠さずに伝えることがなにより大切です。親がいちばん気にするのは「どういう事情で離婚したのか」。結婚相手を紹介する前に離婚歴があることは伝えておき、あいさつに来たときに離婚に至った原因や経緯などを結婚相手本人の口から説明するようにします。

また、前妻との間に子どもがいる場合には、親権はどちらが持っていて養育費はいくら負担しているのか、子どもとはどのぐらいの頻度で会っていて、結婚することについて子どもがどのように思っているのかも説明すると親は安心するはず。

「その経験があったからこそ、○○さんとは温かな家庭を築いていきたいと考えています」と幸せにすることを約束しましょう。

Q5.外国人との結婚、どう伝えれば...。

外国人との結婚A.近年は国際結婚も珍しくなくなってきました。とはいえ、親の年代では驚く人も。言葉の壁があるだけでなく、「娘が遠くに行ってしまうのでは」と寂しく思う親も多いでしょう。

まずは彼の仕事や人柄はもちろん、出身国のことも写真などを見せながら説明をします。そして、訪問当日は片言でもいいので日本語で思いを伝え、親とコミュケーションを深めるように努力をしましょう。

Q6.きわどい質問にはどう対応すればいい?

A.ふたりの将来が気になるあまり、「同居のことはどう考えてるの?」「いつまで仕事を続けるつもり?」など踏み込んだ質問をされることも。

実は「同居はしたくない」と思っていても、「これから相談しながら考えていきたいと思っています」と、あくまでも親をたてるというスタンスで返答しましょう。そんな気遣いが今後の関係を円滑にしてくれます。

Q7.結婚相手の家に泊まるのは失礼なこと?

A.結婚相手の実家が遠方にあるときは、泊まりがけで行くことになります。

すでに親と顔見知りで、実家にも泊まったことがある場合は別として、ほとんど初対面に近い状態であれば、ホテルを手配するのがおすすめ。

ただし、「ぜひ泊まって」と強くすすめられたときは、それが社交辞令でなければ応じましょう。

◆先輩カップルの実例
遠方にある彼の実家へ1泊で挨拶に行くことになったC子さん。彼から「うちの実家に泊まりなよ」とすすめられたので、そのつもりで準備をして行きました。......が、実家に到着して泊まるつもりで来たことを口にすると母親が「なんて非常識な!」と激怒。そう、彼女が泊まることを彼は親に話していなかったのです。
いくら彼の実家とはいっても他人の家。親の許可なしに泊まるのは図々しいと思われてしまうので、彼のすすめがあっても避けて。

取材協力はこちら 
矢部恵子(やべけいこ)
株式会社エリタージュ代表取締役社長
銀座フィニッシングスクールティアラファクトリー主宰
学生時代より国内外の一流ホテルにて世界に通じるプロトコールマナーを学び、スイスの企業に就職後、2005年に銀座フィニッシングスクールティアラファクトリーを設立。現在は当スクール主宰のほか、企業・各セミナーにて内外面から真に美しい女性を育成。プロトコールマナーのプロとして15年以上のキャリアを持ち、本格的なフィニッシングレッスンを日々開催している。
2008年9月に監修本「ウエディングの準備とマナー」(毎日コミュニケーションズ)を発売予定。
○銀座フィニッシングスクール ティアラファクトリー

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