結納
何が人気?結納返しの選び方
2013/08/30 Fri
本来は「洋服代」の意味合いだった袴料
結納返しのメインは「袴料」「袴地料」というものです。結納品の「御帯料」「小袖料」のお返し、つまり、帯や着物のお返しとして、同じく衣服である袴を結納返しとして贈っていたということです。
もちろん、現代では衣服にこだわる必要はなく、「御帯料」「小袖料」と同様に、現金でお返しをする方もいれば、相手の欲しい品物を贈る方もいます。
品物で結納返しをする場合、同時交換の結納であっても当日に現品を用意する必要はありません。そのため、相手方からの結納金がいくらなのかが事前にわからない場合にも、いただいた金額を見てから用意することができます。目録に 「腕時計」「スーツ一式」などと書いておき、後日渡したり、ふたりで一緒に買いに行ったりするのも良いでしょう。
結納返しをする人の約8割は品物で
ぐるなびウエディングが実施した結納についてのアンケートによると、結納をしたカップルのうち、結納返しをおこなったのは全体の約35%。そのうち、結納返しの形式として「品物」を贈った方は76.8%となっています。「指輪のお返しとしての婚約記念品」と「現金」のように、現金と品物の両方を贈る場合も含めると、結納返しで「品物」を贈った方は84.2%にものぼります。
「腕時計」が人気
結納返しを品物で贈る場合、最も一般的なのは「腕時計」です。ぐるなびウエディングの調査では、関東エリアを例にとると、腕時計がいちばん人気49.1%となっています。全国的に見ても、いちばん人気はやはり腕時計で全体の33.5%、次いで洋服類が15.8%となっています。北海道、東北、中国・四国地方では洋服類を選ぶ割合のほうが高くなっています。
そのほかの品物としては、インテリア雑貨や家具が8.3%、ネクタイピンやカフスボタンが6.9%。最近ではパソコン・デジカメ・AV家電といったものを結納返しとして選ぶケースも増え、5.2%となっています。その他、相手の希望などに応じた品を贈る方も、全体の4分の1にのぼります。
また、袴料(結納金の一割)とは別に、婚約指輪のお返しを用意することもあります。その場合は、現金と合わせて、腕時計やカフスボタンなど、記念になる品物を選ぶ方が多いようです。
いずれにしても、地域ごとの風習の違いや、本人の希望などによっても、内容は変わってきます。婚約の大切な記念となる品物ですから、一度相談してから用意するのが良いでしょう。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
小谷 真結美
某国立大学で素粒子物理学を専攻したのに、なぜか編集者として語学・異文化系出版社に入社。
その後、化粧品メーカーでのWebライターを経験し、現在はフリーランスの編集・校正・ライター。
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