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あらためて押さえておきたい!顔合わせ食事会のイロハ

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あらためて押さえておきたい!顔合わせ食事会のイロハ

ふたりの間で結婚の意思が固まり、いよいよ夫婦に・・・!の前に、しておかなければならないのが両家の顔合わせ。昨今では、結納という形を取らずに、食事会、として行うケースがほとんど。
結納よりカジュアルで、リラックスした雰囲気で行うことができるけれど、それでも顔合わせは大切なけじめの場。最低限のマナーを守って、両家がスムーズに仲良くなれるよう、ふたりのプロデュース力を発揮して!

大切なのは、なんのために行うのかをはっきりさせること

顔合わせ食事会、という名目ですが、ただ両家が顔を合わせて、挨拶をして、食事をすればいいだろう・・・なんて軽〜く考えていたらダメ!交際期間中に両家で交流がある場合ならいざ知らず、顔合わせ食事会が両家の親同士の初対面、という場合も多くあるなか、第一印象の大切さは、社会人経験のあるふたりならイヤと言うほど身に染みているはず。特にこれから結婚準備で両家が関わることもあるので、両家の関係がギクシャクしないように、顔合わせ食事会についても、イメージをきちんと固めておくといいでしょう。
大切なのは、顔合わせ食事会が"両家が対面し、お互いの縁に感謝し、これからの良い関係を築くため"のものである、という前提条件をしっかり認識しておくこと。それさえ心しておけば、きっと、どんなイメージで行うにしてもふたりの気持ちは伝わるはず。
さぁ、この前提を胸に、以下のポイントを両家の希望もヒアリングして、しっかりまとめておきましょう。

  • 日取り
  • 場所(遠方の場合は宿泊先の手配なども)
  • 参加者(祖父母や兄弟姉妹の参加があるかどうか)
  • 婚約記念品の交換を行うのか
  • 結納ほどではなくても改まって、や、親睦を深めるためにアットホームに、など、会全体の雰囲気
  • 料理のジャンル
  • 予算
  • 費用分担
  • 当日の服装
  • 記念撮影を行うかどうか

日取りを決めるなら、お日柄重視かスケジュール重視か

日取りを決めるなら、お日柄重視かスケジュール重視か

顔合わせ食事会を行うに当たって、まず最初に決めなければならないのが日取り。そして、最初の意見の分かれ道になるポイントでもあります。
結納とは異なるとはいえど、やはりおめでたいことなので、両親世代ではまだまだ大安や仏滅、といった六輝を気にする人もいるでしょう。とはいえ、昨今、働くカップルがほとんどである中、ふたりと両親が揃って休日であり、かつ、お日柄の良い日、となると、近い日程になかったり、また、候補が限られすぎて、案外決まりにくかったりします。
基本的には、顔合わせ食事会は結婚式から3〜6ヶ月前を目安に行うものなので、六輝に縛られてあまりにも先の日程は考えもの。できれば、六輝を気にせず両家のスケジュールを重視して決めるのが得策だと思いますが、どうしても○○!という場合は、以下のように決めるといいでしょう。

どうしても大安がいい!
→問答無用で「全員の休日+大安」の日に行う(結婚式の日程も準じる)
→休日を合わせるのが無理なときは、大安の日の夜にする

どうしても六輝が気になる!でも大安まではこだわりません
→仏滅は避け、「全員の休日+他の六輝の縁起のいい時間帯」に行う(先勝の午前中、友引の夕方、赤口の昼、先負の午後)

会場選びのポイントは、アクセスと美味しさ

会場選びのポイントは、アクセスと美味しさ

日程が決まったら、会場選びをはじめます。以前は、お互いの地元が離れている場合には、男性側が女性側を訪れるのが一般的でしたが、最近では、両家で偏った負担がないように、両家の中間地点や、ふたりの生活拠点に近い都市などで行われることが多いようです。
会場は主に、レストラン、料亭、ホテル、専門式場になると思いますが、もしすでに、結婚式の会場が決まっている場合は、可能であれば下見も兼ねて結婚式会場で行うのもGOOD。できなければ、結婚式の会場に近いレストランなどでもいいでしょう。
どちらにしても、両親にとってはじめて訪れる場所である場合は、アクセスの良さを考慮しましょう。駅からの距離がある場合はタクシーで移動したほうが安心です。また、ふたりと両親がバラバラに集まるのではなく、ターミナル駅などで事前に自分の親と待ち合わせし、親と一緒に会場に向かうのがおすすめ。両親同士も面識がない場合は特に、ふたりを待つ時間の気まずさを避けられます。

会場選びでもう一つ大切なのが、そう、料理の美味しさ。それだけで当日の会話のネタにもなりますし、良き日の思い出を、料理を通して両家で共有できます。・・・という意味でも、事前に料理の好みをリサーチしておくことも、とても大切!和洋中などのジャンルはもちろん、薄い濃い、辛い甘いなど、美味しいと思う感覚はひとそれぞれなので、できるだけはずさないように心がけるといいでしょう。不安な場合は、親のお気に入りのレストランにするのもいいかもしれませんね。
また、会場にあらかじめ顔合わせ食事会である旨を伝え、当日縁起の良い食材や、両家の地元食材などを取り入れてもらうのもアイデア。特に地元食材(お酒でもいいでしょう)なら、会話も広がるのでおすすめです。持ち込み可能な会場だったら、持参してもいいかもしれませんね。顔合わせプランがある場合はそれを利用するのが安心です。
気をつけたいのが、料理の提供スタイル。ひとりひとり個別に提供されるスタイルを選ぶのが好ましいでしょう。コース料理であれば心配はないのですが、鍋物や大皿料理を取り分けるようなスタイルは、初対面ゆえ避けるのがベスト。また、事前に、苦手食材、アレルギーなどを必ず確認すること、さらに、お酒の飲み方、好みもリサーチしておくと完璧です!

こんなものが喜ばれる!おもたせ

こんなものが喜ばれる!おもたせ

顔合わせ食事会に持参する手土産、何にしようか悩みますよね。インターネットショッピングがもはや当たり前になってしまった昨今、ありきたりなものでは相手をがっかりさせてしまうかも・・・? そこまで気遣いをする必要はないかもしれませんが、両家の初対面の席、と考えると、できれば心づくしのおもたせを選びたくなるもの。

まず、これはNG!というものをチェックしましょう。
・生もの、消費期限が近いもの
・重い、かさばるもの
この2点は、引き出物とも同じく、受け取った側のことを考えると好ましくありません。とはいえ、上記の2点が引っかかるけれど地元の名産品だから、どうしても相手に味わってほしい!と思うものがある場合、食事会後に改めて送るのがベター。「先日はありがとうございました。楽しい時間を過ごせたお礼の気持ちです」とのひと言と、その品の説明などを添えるといいでしょう。

ではどんなものが喜ばれるのか?というと、
・日保ちするもの
・個包装のもの
・持ち帰りに負担にならない程度の大きさ・重さのもの
・味に折り紙付き。王道のブランド品
・知る人ぞ知るその土地の名産品
などが考えられます。必ずしも食べものである必要はありませんが、好みや嗜好がわからない場合は、菓子や乾物などの食べものがやはり無難。有名でなくても、地元の人がこよなく愛する銘菓、なかなか入手できない隠れた名産品などは、会話も広がり、地元のことを知ってもらうきっかけにもなるのでオススメです。

当日の流れをチェック!

当日の流れをチェック!

会場もおもたせも決まったら、当日の流れをチェックしておきましょう。顔合わせ食事会は、全体で2時間半〜3時間くらいが一般的。いくら結納とは違うといえど、両家の紹介など最低限しておかなければならないこともあります。それをどのタイミングで行うのか、時間の流れを把握しておくと、考えておくべき話題の数なども見えてくるはず。だいたいのプログラムを決めて、会をスムーズに進めましょう。


会場に集合・・・遅刻厳禁!予約時間の5分前には到着していましょう。ふたりが両親をエスコートして入室。上座から両家の父親、母親、本人で着席します。

はじまりの挨拶・・・当日はふたりが進行役。全員が着席したら、まず男性から挨拶を。この会の主旨、集まってくれたことへのお礼と、簡単な自己紹介を。新郎に続いて新婦も簡単に挨拶をするとベター。

両家の紹介・・・男性側→女性側の順番で、ふたりからひとりずつ親(家族)の紹介をします。親近感をもってもらえるよう、名前だけでなく仕事や趣味、性格、ユニークなエピソードなども交えると◎

結婚記念品の交換(なくても可)・・・その場で包みをあけて、披露。指輪なら男性が女性にはめ、女性がお披露目を。結納金がある場合には、このタイミングで取り交わしましょう。

記念撮影(なくても可)・・・記念品の交換の流れで、両家揃った記念写真を。プランにない場合は、会場スタッフにお願いするといいでしょう。お酒を飲んで顔が紅くなってしまう前に撮影しておくのがポイントです。

乾杯・・・乾杯の音頭は男性、または男性の父親がいいでしょう。いよいよ会がスタート!

食事スタート・・・食事は楽しく、会話を楽しみながら味わうのがいちばん!なので、お酒や料理を出すタイミングは、食べるスピードだけでなく会話の盛りあがりなども見計らって出してもらえるよう、会場とも相談しておきましょう。ふたりは飲み過ぎないように注意。

歓談・・・会話のきっかけとして、結婚式の日取りや場所、挙式スタイル、費用分担など結婚式に関わることが決まっていない場合は、この場で両家の希望を聞き出しておくといいでしょう。それ以外にも、ふたりが幼少時代のエピソード、それぞれの趣味・特技、両親の結婚式の様子、など、盛り上がりそうなネタをいくつか考えておくといいですね。

おひらきの挨拶・・・食事がひととおり済んだ頃合いを見計らって、ふたりから会をしめくくるお開きの挨拶を。お礼の気持ちと、これからもよろしくね、の気持ちを込めましょう。

今やタブーなし?お酒好きな家族なら、居酒屋個室もあり

結婚式にもいえますが、顔合わせ食事会にもさまざまなスタイルが許されるようになってきました。「かしこまったことは苦手」というふたりでも、顔合わせ食事会なら、思い思いのスタイルで両家の親睦を深めることができます。もちろん、両親も承諾の上で行わなくてはならないのですが、全員が納得しているのなら、居酒屋やカフェなどで本当にカジュアルに行うのもあり。両親同士が初対面でなく、すでに交流を深めている関係であれば、個室でなくてもあり。(初対面の場合は、居酒屋だとしても個室を予約しましょう)
大切なのは、両家の全員が楽しく、心地よく、親睦を深めることができるかどうか。しきたりにこだわらない家庭が増えてきた今、顔合わせにも自由な感覚で臨んでみてはいかがでしょう。

後味を悪くしないための3ヶ条

つつがなく顔合わせを終わらせ、結婚準備、結婚式以降の親戚づきあいをスムーズに行うためには、食事会の後味は絶対によくしておきたいもの。ここさえ押さえておけば、多少、会食中に何かあっても挽回できる!というポイントを3つ挙げます。

1.顔合わせが終わった後のアクションで印象はがらりと変わる!
食事会後日には必ず、ふたりから双方の親へ、そして親同士、お礼の気持ちを伝え合いましょう。別れ際の挨拶も大切ですが、後日改まって挨拶をすることで、礼儀正しさをアピールすることもできます。

2.自慢しすぎ、謙遜しすぎは御法度!
会話の内容が自慢ばかりでは嫌気がさしてしまうのはもちろんのことですが、謙遜してけなしすぎるのも返事に困り、会話が盛り上がりません。自分のことばかりを話すのではなく、適度に相手を立てつつ、会話を盛り上げましょう。相手の目をみて、きちんと相づちを打つだけでも好印象です。それと、くれぐれも相手の名前を間違えないように注意が必要です。

3.本人のみならず、親の飲み過ぎに注意!
楽しく飲んでいる分にはかまいません。ただ、飲み過ぎは禁物!ふたりはもちろん、親の盃の減り方にも注意を払いましょう。お祝い事なだけに、大らかになってしまってうっかり飲み過ぎて、言わなくてもいいことを言ってしまった・・・なんてことにならないように!

どれも、ふたりが力を合わせれば難なくこなせること。これからはじまる長い夫婦生活の第一歩でもあるので、家族みんなが楽しく過ごせるよう、笑顔を絶やさず盛り上げ役に徹しましょう!

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