結婚・結婚準備

会場選びの前に知っておきたい!花嫁の見積り読みこなし術<STEP1心構え>

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「一生に一度の特別な日だからこそ、結婚式はケチケチしたくない!」と思うのが花嫁心。とはいえ、これからの新生活やハネムーンにも妥協はしたくないもの。結婚生活をバランスよくスタートさせるためにも、結婚式の"見積り"はしっかり理解しておきたいですよね。そこで、見積もりを検討する際の心構えから気になる予算オーバーの対処ポイントまで、見積り読みこなし術を指南。これであなたも見積り上手に!

Step1 心構え

会場を選ぶ際に、ひとつの目安となる見積り。見積りとは、料理やペーパーアイテ ム、引き出物など挙式・披露宴に必要なアイテムの費用が記されたもの。会場によっ て含まれる項目が少しずつ異なります。
比較しやすくするためにも、まずは見積りを 検討する際に心がけておきたいポイントを結婚ジャーナリストのひぐちまりさんにア ドバイスいただきました。

人数や時期、曜日、時間、日柄などは最低限決めておくこと

p01_pic01見積りは招待する人数によって大きく変わります。料理やドリンク、引出物など、ゲストにまつわるアイテムは一人増えるごとに予算もアップ。もちろん会場自体にも最大収容人数がありますから、会場選びをする前に、ゲスト数を把握しておくのは必須です。ただ、この段階では確定する必要はなく、大まかな人数でOK。不安なら、考えられる限りの最大人数で計算するのがオススメです。

また、「3~5月、10・11月のオンシーズンに挙げるのか、オフシーズンに挙げるのか」、「大安吉日など、お日柄にこだわりたいか否か」、平日or土日、昼or夜など曜日や時間でも見積りは変化することもあります。
会場によっては、オフシーズンや仏滅、平日などに安くなるプランを用意していたりするので、曜日や時間帯も含めて自分たちが利用できる日程を、ざっくりとイメージしておけば、見積りを出してもらうのもスムーズです。

見積りに足りない部分がないかどうか、担当者にしっかりと"聞く"

p01_pic02会場からもらう最初の見積りは、ふたりの具体的な希望を入れる前段階のものですから、それを最終費用だと勘違いしないように。会場決定の参考にするための、あくまでも目安。その会場で挙式・披露宴をする場合に、"最低限必要な項目が含まれた基本プランでの金額が書かれている"ということを心得ておきましょう。

その上で、疑問に思ったことはどんな細かいことでも担当者に相談。例えば、「料理の料金はどのランクのものなのか」、「今入っている項目以外で、これまで挙げたカップルのほとんどが追加したアイテムはあるか」など、こだわりたい部分や後でプラスになる可能性が高い項目を事前にしっかり確認しましょう。

そのためには、「ゲストへのおもてなしにはお金をかけて、その分ペーパーアイテムは手作りする」など、ふたりの出費のルールや優先順位を先に決めておくのが大事です。

打合せで内容が変更するたびに、新しい見積りを出してもらう

p01_pic03見積りは最初の基本明細をもらってから、数回の打ち合わせを経て、希望通りの内容に近づけていくことになります。人数の確定やアイテムの追加、こだわりポイントのランクアップなど微調整を重ねて、最終的にかかる見積りを算出。このとき、「予定していた予算と大幅に違う!」なんて、結婚式直前に慌てないよう、打合せの中で見直した項目が発生した場合は、必ず新しい見積りを出してもらいましょう。そうすれば、例え予算オーバーしていたとしても、最終決定前なら軌道修正もしやすいはず。

予算と照らし合わせながら、全体のバランスを考慮して"かけどころ"と"抑えどころ"を決めていきましょう。これなら、メリハリのある賢い出費計画が立てられるというもの。

「単に安くしたい」ではなく、「いかにリーズナブル且つ理想のウエディングを叶えるか」を考えるのが見積り上手の花嫁なのです。

特に料理や引出物などゲストへのおもてなし項目は、両親の要望も考慮する

p01_pic04結婚式当日だけでなく、準備段階から新郎新婦にとって頼りになるのが、両親のサポート。金銭面での援助もそうですが、当日忙しいふたりに代わって、ゲストへ心配りしてくれるのですから、両親が気持ちよくふたりの結婚を祝えるよう、事前にポイントとなる点は意向を確認しておきましょう。

特に、料理や引出物・引菓子などゲストへのおもてなし費用は、人数分の差額がプラスされるため、費用が大きく変化するのに加え、両親の要望も多く出る項目ですから、アドバイスを求める形で、先にふたりの意見とすり合わせておきましょう。

親族や会社関係者を招く正統派のパーティなら、なおさら両親の意見は大切にすべき。どのゲストに対しても細やかで温かいおもてなしを実現するために、遠方からのゲストの交通費や宿泊費、スタッフへのお心づけやお礼など、見積り以外の費用についても相談しておくといいでしょう。

プランを利用する場合は、含まれる内容やオプションでできることを必ず確認!

p01_pic05見積りのスタイルには2種類あります。ひとつは、ふたりのこだわりに必要な項目の金額をひとつひとつ積算していくもの。もうひとつは料理や装花など基本アイテムをパッケージしたパックプランをベースに、ふたりの希望のアイテムを追加していく形になります。

オフシーズンや平日、仏滅などをリーズナブルに設定してあるプランもあり、予算を有効に使うなら利用するのも一案。お得な成約特典が付いてくることも多いので、積極的に尋ねてみましょう。
また、新しい会場ならオープン記念の特別プランが用意されていることもあります。もしプランを利用するなら、どんなアイテムが入っているのか、内容をしっかりチェック! 「必要のないアイテムを省けない」、「ドレスの持込ができない」などプランを利用すると制限が出ることもあるので、申し込む前には必ず確認を。

ひぐちまりさん
監修:結婚ジャーナリスト ひぐちまりさん
結婚ジャーナリスト。外資系銀行・建築企画会社を経て1988年よりブライダルに携わる。現在はウエディングプロデュース界の草分け「オリーブの丘」代表および結婚トレンド研究所所長。6万部を突破した『ウエディングのマナーとコツ』(学習研究社)をはじめ書籍監修も多数。最新の監修本は『結婚 親の大切な役割とあいさつ』(成美堂出版/4月15日発売)。
ひぐちまり オフィシャルサイト
レストランウエディング オリーブの丘

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