結納

結納する?しない?両家の意思の確認ポイント

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2013/08/20 Tue

小谷 真結美

053-3429

結納をするかだけでなく、内容も必ず両家に確認を

最近では、結納式をおこなわず、互いの親族の顔合わせを兼ねた食事会のみをするカップルも増えています。とはいえ、親世代は「きちんと結納式を」とのぞんでいたり、地域によっては結納を重んじたりする場合もあります。

結婚する本人たちの意思はもちろん大切ですが、ふたりだけで勝手に決めるのではなく、両家の親族の意見をよく聞いて、なるべくわだかまりや後悔を残さないようにしましょう。

結婚はもちろん、結納も家同士の問題。両家のどちらか片方でも望んでいるならば、結納をおこなうケースが多いようです。意見が異なる場合でも対立は避け、可能な限り納得してもらうようにしましょう。

例えば、新婦側が拒否したい場合は新郎を通じて中止、または妥協案を出すのが良いでしょう。何としても自分の要望を通そうとするのではなく、相手のしきたりを重んじる気持ちが大切。

これから家族としてお付き合いしていくのですから、思いやりを忘れないようにしたいものですね。

地域や家の伝統による細かな違いにも注意を

結納を「する」と決めた場合でも、結納式の方法や用意するものなどには、地域によって違いがあります。また、家によって考えやしきたりなどが違う場合もありますので、準備するものや内容についても、両家で行き違いのないようによく確認しながら準備を進めましょう。

結納当日までに準備するもののリストを挙げておきますので、チェックしてみてください。

  • 結納品
  • 婚約記念品
  • 受書・家族書
  • お金
  • 場所

結納品

結納の儀式で贈る縁起物が結納品です。関東では9品目、関西では5~9品目が一般的ですが、地域のしきたりや家ごとの考え方によって品目や数はさまざま。

ふたりの出身地が異なる場合は特に、どちらのしきたりに合わせるのか、よく確認をしておきましょう。

結納品は、デパートのブライダルコーナーや結納専門店で購入できるほか、ホテルや式場の結納パックを利用すれば、会場が準備をしてくれるサービスもあります。

婚約記念品

男性側から女性へは指輪(エンゲージリング)を、そのお返しとして女性側からは時計を贈るのが一般的ですが、特に決まりはありません。

結婚の記念として贈るものですから、いつまでも愛用できるもので、かつ自分たちらしいものを選びましょう。なお、関西式では、指輪を結納品のひとつに含める場合もあります。

受書・家族書

受書(うけしょ)とは、結納品を確かに受け取ったしるしとして渡すもので、いわば受領書のようなものです。

本来は受ける側である女性側が用意するものですが、受ける側にはあらかじめ内容がわからないため、男性側で気を利かせて事前に用意しておく場合もあります。同時交換の場合は、双方が相手側の受書を用意しておきます。

父母兄弟姉妹、祖母など、同居の親族の名前、続柄、年齢を記したものが家族書です。奉書紙(ほうしょがみ)に、毛筆で記入します。記入する内容は地域によって違いがある場合もあるので、必ず確認を。

これらの書類を代筆するサービスを行っている販売店もありますので、自分で用意するのが難しい場合は利用するのも良いでしょう。

お金

結納金などに代表される、結納にまつわるお金。金額は、家や地域によって違いがあり、男性側から女性側へ贈る「結納金」は、50万円、100万円など、キリのいい数字が一般的。

また、結納返しは、関東では結納金の半額、関西では1割が一般的。

さらに、最近では現金でなく品物で返すケースも増えています。金額をいくらにするのかは、両家であらかじめ相談しておきましょう。

場所

略式結納の場合、結納を取り交わす場所は女性側の家ですが、最近ではホテルやレストラン、料亭、結婚式場などを利用するケースも増えています。

関東以東に比べて、関西以西のほうが女性宅でおこなうケースが多いなど、地域によっての考え方の違いもあります。

女性側の家でおこなう場合、落ち着いてできる一方で、自分たちで準備をしなければならないなどの負担もあります。

ホテルや結婚式場なら、「結納パック」などを利用できたり、「準備がラク」であったりというメリットも。

また、両家の親族が離れた場所に住んでいる場合、互いに集まりやすい場所を選ぶなどの配慮も必要になるでしょう。

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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