結納

結婚を決めたら考えておきたい!結納・顔合わせの婚約スタイル

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2013/08/28 Wed

小谷 真結美

婚約スタイル

結納」と「顔合わせ」の違い

「結納」は、日本古来の、礼儀を重んじた伝統的な婚約の儀式。一方、料亭やレストランなどを会場として、食事を楽しみながら両家の親睦を深めるのが、最近主流になりつつある「顔合わせ」です。形式ばった儀式としての結納ではなく、もっとカジュアルに婚約を祝いたいという気持ちから、結納式を行わず食事会を選ぶカップルも急増し、首都圏では特に、顔合わせ食事会が主流になりつつあります。大きく分けると、以下の3つのスタイルがあるといえます。

  • 正式結納をする
  • 略式結納をする
  • 顔合わせの食事会のみをする

現在では、正式結納をする方はほとんどいなくなっていますが、地域や家のしきたりで、正式結納を希望される場合もあります。両家の希望をよく聞いて、わからないことは積極的に聞いたり調べたりして早めに確認し、準備を進めて行きましょう。

地域によって異なる結納式のスタイル

「結納式をする」と決めたら、次に考慮しなければならないのが、地域によるスタイルの違い。大きくは「関東式」と「関西式」に分かれますが、家や地域による独特な風習がある場合も。地域色が豊かな儀式なので、まずは互いの出身地による違いを確認し、どちらに合わせるか、またはどんな要素を取り入れるかを話し合いましょう。ここでは、主な地域による特色を簡単に説明します。

●関東式

男女が同格、または女性を一段下と見なし、互いに結納品を用意して同時に取り交わします。結納金は「半返し」。

●関西式

男性側だけが女性側に結納品を贈り、女性側は後日、結納金の一割程度を返礼します。

●九州地方

結納の実施率が高い地域。関西式に準じますが、男性側から酒一升と鯛1尾を持参する風習など、独特なものも。

●その他

北海道・東北は関東式。北海道は実施率が低く、東北は簡略化してシンプルにおこなう場合が多数。北陸・中部は関西式ですが、高価なお土産を持参するなど豪華におこなう傾向が。中国・四国地方は地域によって形式が異なる場合が多いようです。

「略式結納」なら、結納式と食事会の両方をする

略式結納の場合、式後に顔合わせの会食をします。会場は女性側の家が一般的ですが、最近では、ホテル結婚式場の個室、料亭やレストランなどを利用する方が増えています。結婚式場やホテルが用意している「結納セット」などのプランなら、結納品や会場、食事などがセットになっています。女性側の家で準備をするのが負担になる場合などには、上手に利用するのもひとつの方法です。

両家の顔合わせ(食事会)

ホテルやレストラン、料亭などに両家の親族が集い、顔合わせをするスタイル。できれば個室を予約しておいたほうが、落ち着いて会話や食事を楽しむことができるでしょう。ひとり当たりの標準的な費用は、7,000円~1万円程度。婚約の顔合わせであることを伝えれば、メニューなどについても店側が相談に乗ってくれます。費用は両家で折半が基本ですが、ふたりから親にごちそうするというのもおすすめです。

実家が遠方であるなど、必要な場合には交通機関や宿泊先の手配もしておきます。一方の親だけが遠方から来る場合、一方が食事会を負担し、もう一方が交通費の半額と宿泊代の全額を負担するのが一般的。互いに負担になったり、当日になって支払いでもめたりしないよう、事前に打ち合わせをしてはっきりと決めておきましょう。

なお、結納式をせずに、顔合わせの食事会のみをする場合でも、婚約の証として何らかの婚約記念品の交換をすることが多いようです。男性から女性には婚約指輪を、女性からはお返しに時計を贈るのが一般的ですが、ふたりの出会いや共通の趣味にまつわるものをペアで用意するなどしても、思い出深い記念品となるでしょう。

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