結婚・結婚準備
親への感謝の手紙【テーマ別文例】
2013/09/27 Fri
今日までいろいろあったからこそ、感謝の気持ちをもっとしっかり伝えたい。ここではそんなあなたに、両親に、そしてゲストに、リアルな感動を呼び起こす手紙の書き方をご紹介します。
会場中が感動の涙に
思い出を振り返り、感謝を伝える
「ここに持ってきた鳥のお人形を、お母さんは覚えていますか?私が修学旅行で買ってきたお土産です。こんな小さくて安いお人形だけれど、お母さんはとても喜んで玄関に飾り、毎日きれいにお掃除してくれましたね。私はそんな、お母さんの優しさが大好きでした。
お父さん、実はお人形に「カーコ」と名前をつけていましたよね。会社へ行くとき、ときどきにっこり笑いながらカーコの頭をポンと軽くたたいて出かけるのを、私は知っていました。お父さんとお母さんが可愛がってくれて、カーコもきっと喜んでいます。だから、今日はいっしょにお祝いしたくて連れてきました。」
●まずは、できるだけ具体的な思い出のエピソードをひとつ用意します。そして、そのエピソードに関わる思い出をビジュアル化するもの、たとえば手紙とともに思い出の写真や品物を、会場で実際に見せることで、手紙だけで語るより分かりやすく、感動も伝えやすくなります。
●一例として、好きだった色などを披露宴会場のどこかに使い、「ここにある○○は、お父さん(お母さん)の好きな色です」と、サプライズ的に紹介すると、ゲストにもインパクトのある内容に。
結婚を反対した父へ謝罪の気持ちを伝える
「私が結婚したいといったとき、お父さんは「まだ早い!」といって、とても怒りましたね。何日も口を聞いてもらえず、とてもつらい思いをしました。
私は、どうしてもダメなら彼と家を出ようかと、ずいぶん悩みました。でも、お父さん。半年前の雨の夜、お母さんと私と3人でテレビを観ているとき、突然、ひとこと「幸せになりなさい」と言ってくれたときは、本当にうれしかった。
本心では、お父さんはまだ納得していないかもしれません。だから、これから私はうんと幸せになって、お父さんに心から喜んでもらえるようにします。お父さん、ワガママな娘を許して下さいね。」
●両親が結婚を反対するのは、大切な娘を思ってのこと。親としての愛情をきちんと思いやって、謝罪とともに感謝の気持ちを伝えましょう。
●もし時間があるのなら、父親へ手作りのプレゼントを用意し、手紙を読んだあとに渡してみませんか?知らない間に、娘が自分のため時間を使ってくれていたことを知り、きっと喜んでくれるはず。
母親とのけんかの思い出を語る
「思い返せばお母さんと私は、いつもケンカばかりしていたような気がします。でも、それはきっと私たちが似たもの同士だったから。お互い、変なところで同じ欠点だけが目立ってしまい、それが許せなかったのですよね。
だからいまは、ケンカしたのと同じ数だけ、いっしょに笑ったことを思い出します。お母さんは、自分を負けず嫌いな性格と言っているけれど、本当は泣き虫。それも私はお母さん似です。
だから、今日は泣きません。泣いたらお互い「みっともない」と、またケンカになってしまうものね。お母さん、これまでごめんなさい。そして、ありがとう。」
●お互い意地の張り合いで、ケンカばかりの母子。こういうときにこそ、素直になれるものです。これまで言えなかった思いを手紙の形にして、母親への気持ちを素直に伝えて。
●通りいっぺんの感謝の言葉より、気持ちを直接伝えてしまうのもいいでしょう。思い出を語る部分の締めに「お母さん(お父さん)、大好き!」と告げるのも一案。ただ、そのまま感極まってしまわないよう、最後まできちんと手紙を読み終えるのは大事です。
ハッピーのお裾分け
想い出を演出で伝える
「ご出席の皆様、お手持ちのプログラムをご覧下さい。その中に、クローバーのしおりが挟まれているかと思います。これは、私の母が好きな植物です。小さいころ、母といっしょに四つ葉のクローバーを探しに、よく公園へ出かけました。
そのときの楽しかった思い出を、皆様にもご紹介できればと思い、本日、プログラムにクローバーをしのばせていただきました。」
●親との思い出に関係するものを、各テーブルのどこかにしのばせ、手紙を読むときに、エピソードとともに紹介。出席者は、自分の席にまで細やかな演出をされていたことに驚き、幸せな気分になるでしょう。
●ほかにも、テーブルフラワーの中に思い出のひとことを書いたカードを隠したり、手紙を読む際のBGMに親が好きな曲を使ったりしても。
訳ありカップル
国際結婚のカップルへ
「我が家に初めて、彼を連れてきたときの、お父さん、お母さんの驚いた顔は、今でも忘れられません。まだまだ心配かとは思いますが、国際結婚を許してくれて、感謝しています。
私は、ほかの人より少しだけ遠いところへお嫁に行きます。でも娘が遠く離れるのではなく、世界にファミリーが増えるのだと思って下さい。お父さん、お母さんの教えてくれた日本人の優しい心を、私は忘れません。」
●違う文化を持つ国の方と結婚する娘のことを、心配しない両親はいません。そこで、国際結婚でも、しっかり自分を持って生きていく決意を述べて、安心させてあげて下さい。
●ゲストの中には親戚など、海外の方もいらっしゃるはずです。余興に使ったスクリーンへ、手紙の内容を英訳したテロップを流すなどの工夫を。これで無駄に時間を取られることなく、スマートな進行となります。
<取材協力>マリッジ・ライフ・プランナー 安東 徳子(あんどう のりこ)さん
カップルの結婚式プランニングからウエディング会場のコンサルティングまで手掛けるマルチウーマン。ウエディングプランナーのポータルブログ「ハピナビ」において、『ウエディングからはじまる幸せなマリッジライフ』の相談役として、結婚式準備から新婚生活までアドバイスを展開中。結婚と仕事を両立させるキャリアデザインセミナーも開催し、若い女性達の人気を集めている。 幅広い冠婚葬祭の知識と豊富な海外経験から構築されたユニバーサルなマナー理論には定評があり、フィニシングスクールのコーディネートや「美しい日本人の作法」(宝島社)をはじめとしたウエディング書籍監修の実績多数。美といやしのプロを育てる学校法人中村学園 アイ エステティック専門学校の学校長も務めている。
世界中の婚礼習慣や情報を総合した最新刊『世界のブライダル』はプラザ出版より発売予定。
マリッジライフプランナー 安東徳子 BLOG
学校法人中村学園 アイ エステティック専門学校
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