結納
正式結納の流れ・進め方
2013/08/20 Tue
関東式(1往復半)の正式結納の流れ
ここでは、主に関東でおこなわれている"1往復半"の正式結納の流れと、両家での準備について説明します。
●男性側の家にて
1:床の間に結納品を、その下に受書を飾り、仲人を待ちます。
2:仲人が到着したら上座に案内し、全員が着座します。
3:仲人が口上を述べ、父親または本人が返礼の口上を述べます。
4:母親または本人が、仲人へ結納品を渡します。
5:父親または本人が結納品の口上を述べます。
6:仲人は結納品と目録を確認し、受け取りの口上を述べ、結納品を風呂敷に包んで辞去します。
●女性側の家にて
1:床の間に結納品を、その下に受書を飾ります。床の間には、男性側からいただく、結納品を置くスペースを空けておきます。
2:仲人が到着したら上座に案内し、全員が着座します。
3:仲人が口上を述べ、父親または本人が返礼の口上を述べます。
4:仲人が男性側の結納品を、本人の前に差し出します。
5:本人が目録を開いて目を通したら、父親、母親の順に目を通し、母親が元通りにたたみます。
6:父親、本人がお礼の口上を述べ、母親が結納品を床の間に飾ります。
7:受書を仲人に渡し、互いに口上を述べた後、男性側への結納品を渡します。
8:仲人は結納品と目録を確認し、受け取りの口上を述べ、結納品を風呂敷に包んで辞去します。
●再び男性側の家にて
1:仲人婦人が、女性側からの結納品を床の間に飾ります。
2:全員が着座したら、仲人が受書を本人の前に差し出します。
3:互いに口上を述べたら、仲人婦人が本人の前に結納品を差し出します。
4:本人が目録を開いて目を通したら、父親、母親の順に目を通し、母親が元通りにたたみます。
5:父親、本人がお礼の口上を述べ、母親が結納品を床の間に飾ります。
6:受書を仲人に渡し、互いに口上を述べた後、仲人は受書を風呂敷に包んで辞去します。
●再び女性側の家にて
1:全員が着座したら、仲人が受書を本人の前に差し出します。
2:父親がこれを受け、仲人が締めくくりの挨拶をします。
3:父親がお礼を述べ、一同深々と礼をします。これで式は終了です。このあと、女性側は仲人夫婦を祝い膳でもてなし、酒肴料(お礼金)を渡します。
関西式(1往復)の正式結納の流れ
主に関西でおこなわれている1往復の正式結納では、結納品を納めるのは男性側から女性側に対してのみです。
基本の流れは先ほど紹介した1往復半のスタイルと変わりませんが、最後に男性側から女性側へ受書を運ぶ必要がないため、1往復で終了します。さらに、女性側から男性側へ渡す受書も省略した、「片道」のスタイルもあります。
誰がいつ、どのような口上を述べるかのタイミングなど、細かな流れは地域や家のしきたりによって異なります。仲人も交えて、事前に確認しておくようにしましょう。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
小谷 真結美
某国立大学で素粒子物理学を専攻したのに、なぜか編集者として語学・異文化系出版社に入社。
その後、化粧品メーカーでのWebライターを経験し、現在はフリーランスの編集・校正・ライター。
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