結婚・結婚準備
北岡 尚信シェフに聞きました!婚礼料理10の質問vol.02
2009/02/09 Mon
ウエディングのおもてなしの主役はやっぱり"料理"。最近では、「出身地の食材を使いたい」「とにかく美味しい料理をふるまいたい」などメニューにこだわるカップルも急増しています。けれども、実際のところどう選んでいいのかわからない人も多いのでは?
そこで、婚礼料理でも人気の一流シェフに質問をぶつけてみました!
今月は、プティポワンの北岡シェフがゲストへの最高のおもてなしを伝授してくれます。
北岡 尚信(きたおか かつのぶ)さん
南麻布「プティ ポワン」オーナーシェフ。 フランス調理師協会日本支部理事長、全日本司厨師協会技術顧問、クラブ・デ・トラント幹事役員、東京ファーマーズマーケット実行委員 選定委員長、「農林水産省から日本を元気にする国民会議」幹事などを務め、1997年より、オーストラリア大使館の依頼によりオーストラリアプレミアム食材の啓蒙活動に取り組んでいる。
2005年フランス政府より農事功労勲章受勲。
DATA プティ ポワン
URL http://www.petitpoint.co.jp/
Q1:ゲストもふたりも満足するメニューを叶えるため、試食の際にはどこに注意すればいい?
A: 子どもからお年寄りまで皆様に満足していただく為には、万人が好まれる素材でのメニュー構成が必要となります。例えば、海老、白身魚、牛フィレ肉などを中心にした内容での検討をされるとベストです。
プティポワンでは通常のレストラン営業のなかで、お客様とじっくり相談しあうスタイルをとっているので、ぜひ一度味わってみてください。
Q2:今までにどんなこだわりorワガママを叶えたことがありますか?
A: 今までプティポワンでは、ワガママを言うお客様には出会っていません。お客様はゲストとこのおいしさを分け合いたいと思ってくれているからこそ、プティポワンを選んでくださっているのですから。素材や盛りつけ、調理法などはご相談いただければ、できる限り叶えます。
大まかな希望をおっしゃっていただいて、あとはシェフにおまかせしていただいてもOK。以前、3,000円のランチメニューで結婚式がしたいというお客様もいらっしゃいましたが、もちろん叶えましたよ。
Q3:せっかくのウエディングパーティですから、ゲストの心に残るようなふたりらしいオリジナル料理でおもてなししたいと思います。シェフならどのような提案をしてくれますか?
A: ウエディングケーキをクロカンブッシュにして、ふたりでの入刀後、ふたりの初めての共同作業として、ゲストの皆様にプティシューを取り分けて差し上げ、幸せのおすそわけをしてみてはいかがでしょう?
クロカンブッシュとは、プチシューを積み上げたお祝いのお菓子で、結婚式だけではなく、お誕生日や記念日などにも使われます。フランスでは、なるべく高く積み上げたほうが、幸せになるとされています。
Q4:挙式と披露宴の間にウエルカムパーティを取り入れたいと考えています。どんな料理やドリンクでお迎えしたらいいでしょうか?
A: それぞれ自分のスタイルで楽しめるドリンクを揃えたハッピー・アペリティフで、食事の前におしゃべりを笑顔で楽しむ時間を演出しましょう。
飲み物は、ワインをはじめとするアルコール飲料やミネラルウォーターなどのソフトドリンク、アミューズブーシュはカナッペなどの軽いおつまみをお出ししてゲストを迎えてみては?
Q5:メイン料理はゲストがアッと驚くようなものにしたい!シェフならどんなスペシャル食材を使ったり、演出を組み合わせたりしますか?
A: レストランウエディングを希望する人は、まず第一に、おいしい料理の提供を期待しています。だからレストランでは、普段通りの料理をいちばんおいしいときに、いちばんおいしい状態でサーブする、それだけでゲストにはアッと驚いていただけるのです。
Q6:シェフならではの年配のゲストにも優しい婚礼メニューを提案してください。
A: 脂肪が少ないのに柔らかなテクチャーのフランス原産種、シャロレー牛のローストビーフをメイン料理とし、シェフが皆様の前でカービングサービスをする。
プティポワンではまず、ゲストの顔ぶれや、ふたりの意向を聞いてから素材の相性を踏まえたメニュー構成を考えます。
だから、ゲストが若い人同士だったり、親類中心だったりとどんな世代でも、いちばんおいしい料理を提供できるのです。
Q7:シェフならではの子供ゲスト向けの婚礼メニューを提案してください。
A: 野菜のクリームスープに、オマール海老のピラフ。
Q8:ゲストと会話の弾むデザートタイムを作るにはどんな演出がおすすめですか?
A: デザートタイムにケーキカットのセレモニーを導入して、動きのあるパーティを演出してみては?
Q9:アットホームなパーティにしたいのですが、全員参加型の料理演出ってありますか?
A: フランス流アペリティフを食事の中に組み込む。フランスでは、食事の前にワインをはじめとするアルコール飲料や、ミネラルウォーターなどのソフトドリンクや、カクテルなど、それぞれが自分のスタイルでアミューズ(おつまみ)と共に おしゃべりを楽しみながら、ゆったりと過ごす習慣があります。
人が集まれば飲み物片手におしゃべりを楽しむのがフランス流。手にする飲み物は自分の好みで、また、場面に応じて選べばOKです。
Q10:ズバリ、シェフにとっての婚礼料理とは?
A: レストランの提供レベルで婚礼料理を提供すること。
ちなみに、新郎新婦には直筆でお内裏様とお雛様の絵付きのメニューを描いてプレゼントしています。とても喜んでもらえますよ。
▼婚礼料理10の質問バックナンバー
Vol.01:クイーンアリス 石鍋 裕シェフ
Vol.02:プティポワン 北岡 尚信シェフ
Vol.03:ホテル東京 総料理長 濱田 貞夫さん
Vol.04:Le BENKEI 尾川 欣司シェフ
Vol.05:ラ・レゼルヴ 池田 正信シェフ
Vol.06:天王寺都ホテル 加藤 宗之シェフ
Vol.07:リストランテ エノテカ リヴァ デリ エトゥルスキ ヴィットリオ・コッキシェフ、ピエトロ・アンドロゾーニシェフ
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