おもてなし料理は何にする？フレンチでウエディングQ&A

華やかさと美味しさが見事に両立したフレンチは、婚礼料理としてもすでにおなじみ。シェフによってソースや盛り付けにも個性が発揮され、「次はどんなものが出てくるのだろう？」と期待感を盛り上げてくれます。
今回は正当派フレンチから遊び心いっぱいのものまで、おすすめのレストラン＆ホテルをご紹介。あなたも「思い出に残るフレンチ」でおもてなしをしてみませんか？

フレンチQ&A

シェフに聞く！フレンチの婚礼料理の魅力とは？

野村信夫さんパリの「クリヨン」、南フランスの「ボーマニエル」など3つ星レストランで研鑽を積み、各国の大統領をもてなす国賓料理を手掛けた経験を持つ。一流ホテルの料理長としても活躍し、料理長としての人格・指導力なども厳しく審査される「日本エスコフィエ協会」の会員としても名を連ねている。

一流シェフが作り出す、創造性豊かなフレンチが自慢。フレンチのほか、欧風懐石、和洋折衷料理、ロイヤルメニュー、シェフオリジナル創作料理と様々なコースから選ぶことができます。

Ｑ:フランス料理の魅力は何ですか？

A:素材の豪華さや盛り付けの美しさなどはよく言われることですが、私がフランス料理を好きなのは、味の広がりの豊かさですね。 フランス料理の場合は扱う素材が多彩ですし、ソース作りも味付けもバラエティ豊か。地域ごとに味が違うから、いくら食べても飽き ないんです。
これだけ長くやっていても、現場で若い料理人たちと一緒にやっていると「この素材とこのソースが合うんだなあ」という新しい発見 もあり、作り手としても飽きないですね。

Ｑ:本場のフレンチと日本の婚礼料理としてのフレンチ、違いはありますか？

A:今から15年ほど前にフランスの三ツ星レストランのシェフが京都にきてくださって、我々に料理の研修をしてくれたのですが、その時の味を基本にしています。日本人向けに味を変えることはあまりないのですが、関西の人は関東に比べて薄味を好みますので、少しソースを薄味にすることはありますね。
ただ、フレンチは基本的に濃いソースが決め手なので、薄くしすぎてしまうと全体の味がぼやけてしまいます。その微妙なさじ加減が 難しいですね。

Ｑ:ゲストに年輩の方がいるのですが、フレンチが口に合うか心配です。

A:キャビアもフォアグラも、日常では召し上がる機会の少ない食材だと思いますので、この機会にぜひ楽しんでいただきたいと思っております。

ただ、ご心配な場合は、自由に組み合わせができる欧風懐石料理のコースをおすすめしています。
コンソメスープをおすましに替えたり、フォアグラの代わりにお刺身をお出ししたり、和のメニューと組み合わせられますので、気軽にご相談ください。

Ｑ:オリジナルのメニューを作っていただけると聞きましたが、どのようにオーダーすればいいのですか？

A:こちらがご用意している基本的なメニューをベースに、お二人の好みの食材を取り入れたり、ご要望をお聞きしながらオリジナルのメニューを作っていきます。最近では、新郎のお父様が農業を営んでいらっしゃるとのことで、「収穫した野菜を使ってください」というオーダーもありましたね。
デザートもいろいろと工夫できると思います。ウエディングケーキの上に好きなもの（例えば愛車など）を形どったマジパンをのせるアイデアは、とても人気があります。

昔働いていたレストランで経験した中で印象に残っているのは、奈良出身の新郎様と京都出身の新婦様からいただいた「デザートに何か工夫をしてほしい」というオーダーです。
いろいろ考えまして、おふたりの出身地の名物である奈良の郡山の金魚、京都は宇治のお茶を取り入れることにしました。抹茶のムースのまわりに、白と赤のムースを添えて、牛乳で作った金魚を飾り付けて...。ゲストのみなさんが、びっくりされてましたね（笑）。

Ｑ:こちらのレストランならでは、というアイデアはありますか？

A:以前、私が京都で働いていた際に国賓の方をお招きする晩餐会があり、その時のメニューをご用意しています。ダイアナ妃の「ミルフィーユ」、皇太子殿下（現在の天皇陛下）の「海の幸のグラタン」などございます。こちらはお客様にも人気がありまして、婚礼料理に取り入れる方も多くいらっしゃいます。
ご要望があれば、乾杯のあとにお料理の説明もさせていただきます。

▼あるカップルのメニューの一例
ご挨拶の一皿
Amuse-Gueule
フォアグラとマグレ鴨のテリーヌ　カナッペ添え
Terrine de Foe-Gras en Magret de Canard avec Canapè
白身魚と卵豆腐のお吸い物
Soupe de Japonaise en Poisson Poèlé sur TOFU d'oeufs
真鯛と帆立貝のポワレ　南仏の香り　ピストーソース
Dos de Daurade ST-Jacwues Poèlées Sauce Pistou
祝飯
SYUKUHAN
グレープフルーツのグラニテ
Granitè de Pamplemousse
★牛繊肉のステーキ（80g）大根のエチュペとき説の野菜添え　胡麻ソース
Coeur de Filet de Boeuf Steak avec Lègumes de Saison et Etuvé de Radis Sause Sèsame
鶏肉と茸の茶碗蒸し
Pudding d'ouefs Vapeur en Poulet et Cèpes
★トマトとブロッコリーのサラダ　ポイズソース
Tomate et Brocoli Polonaise
シェフ特選デザートとフルーツ　バニラアイス添え
Assiette Dessert du Chef et Fruits Frais avec Glace Vanille
食後の香り（デミコーヒー）
Demi Café
あるカップルから「実家で作ったブロッコリーと大根を取り入れてほしい」というオーダーを受け、シェフが作ったオリジナルの欧風懐石料理（★印のメニューに取り入れています）。
フレンチをベースにアレンジすることもできるので、相談してみましょう。

今回の取材協力はこちら！
CALM SIDE NARA　カーム サイド ナラ
JR奈良駅からすぐという好アクセスのCALM SIDE NARA。建築家・山本良介氏が設計した建物は、古都を思わせる風情とモダンな感性が融合した心地よい空間です。ここで味わえるのは、確かな腕を持つシェフが作り出す最高のフレンチ。ふたりのイメージ通りのオリジナルメニューもオーダーできます。
URLhttp://www.calmside-nara.com/

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