結婚・結婚準備

マリッジブルーについて心療内科医に相談しました!&番外編

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心療内科医に相談しました&番外編

ストレスで月経が止まってしまった方、暴力をふるう彼にとまどいがあってマリッジブルーになっている方、男性のマリッジブルーのお悩み相談をしてみました。

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PROFILE:姫野友美(ひめのともみ)先生
心療内科医、医学博士。ひめのともみクリニック院長。
著書に『ストレスに負けない!~女性の心と体を守るドクターズアドバイス ブティック』(ブティック社)などがある。

「結婚とは楽しいことだ、ということを忘れないで。配偶者を持つことによって楽しいこと、うれしいことが2倍になるのですから! 共感してくれる人がそばにいると、その共感が増幅します。そして子どもができたなら、そこに家族という形態が生まれ、親になることで生物学的にも人間としての成長が得られるんですよ。」
ひめのともみクリニック/http://himeno-clinic.com/

sab_title_07ストレスで月経が止まってしまった...

結婚準備もしなきゃいけないし仕事も忙しいしで、精神的にいっぱいいっぱい。ついつい不規則な生活を続けていたら、妊娠してもいないのに生理が止まってしまいました。この先、赤ちゃんを産めるようになるでしょうか?(20代後半/自営業)

◆アドバイス

女性の月経というのは大変にデリケートなものです。月経にはホルモンの分泌が作用するのですが、それには脳の視床下部という部位が関与しています。この部位は非常にストレスに敏感。ストレスがあると視床下部はホルモンの分泌司令をストップしてしまい、女性ホルモンの分泌が減ってしまいます。そのため一時的に月経が止まってしまう、ということはよくあることです。ストレスが改善されれば、すぐに正常に機能するようになるのであまり心配しないで。

「生理が無くなってしまった!」と落ち込むより、今の自分が精神的にあまりよい状態にないのだな、という黄色信号が点滅していると捉えて。その原因となったストレスを緩和する方法を第一に考えましょう。

sab_title_08暴力をふるう彼にとまどいが。

結婚を決めてからトラブルが多く、意見が合わないと、彼が私を殴ったり蹴ったりと、暴力をふるうようになりました。これってDV(ドメスティック・バイオレンス)ですか? どうしたらいいのかわかりません。(20代前半)

◆アドバイス

暴力をふるう人との結婚は止めたほうがいいと思います。こういう人は人前ではおとなしくしていますが、その分ストレスを溜めやすく、なにかのきっかけでその不満が暴力となって現れてきます。結婚してからも暴力が続く可能性は大いにあります。結婚してからだと離婚するのもたいへん。早めに手を打ちましょう。基本的に暴力を振るう人との結婚はNGでしょう。

私のところにもDVの相談に訪れる人が多数いらっしゃいます。どのケースも結婚後に暴力が始まることが多いようです。心理カウンセリングを受けていただきますが、なかなか改善は難しいです。女性の方は暴力を振るわれても、普段はやさしいからとか、逆らうともっとひどい目にあわされるから、とガマンしてしまう人がいますが、それでは何の解決にもなりません。

また離婚しても一人で自立していく経済的余裕がないからと、別れられないケースも目にします。そうなる前にやめましょう。

マリッジブルーになる前に

まずはストレスを取り除くこと。くよくよ考えることが、さらなるストレスとなってしまいがちなので、自分が一番リラックスできること、好きなことをしましょう。

また、暴力は相手への依存であり「恋人なら何をやってもよい」という甘えです。これを許していると赤ん坊対母親の関係から抜けられません。こうした甘えは断ち切らなければいけません。DVについては『アディクション』(アスク・ヒューマン・ケア刊)を読むことをおすすめします。

番外編

結婚を間近に控えた男性にだってマリッジブルーはあります。そこで、男性ならではのお悩みにもアドバイスをいただきました!

sab_title_09男だってブルーなんです!

学生時代、遊びほうけて貯金はナシ。共働きだけど、彼女の方が収入は多く、今の自分の収入でこの先、大丈夫か不安です。こんなオレに自信をつけるひと言をください!(20代半ば)

◆アドバイス

人生ワンダウン・ポジションでいってみませんか? 上昇志向を持ちすぎるから、力んでしまうのです。彼女の収入が多いうちは、それで楽しく暮らせばいいじゃないですか。ラクに行きましょう。(渋谷先生)

男性には、愛する人のために苦労したいとか、その人を守ってあげたい、という潜在能力があります。この彼は彼女を幸せにしてあげたいから自分の経済状況を不安に思っているわけで、それは彼女のことをとても愛しているから。大丈夫です。女性の方は、彼のプライドを傷つけないようにしてあげることも大切です。男性をけなしてはダメ。褒めてあげてください。(三宅牧師)

sab_title_10もっと遊びたい!

03_photo_02 (1)結婚直前になって独身ではなくなる悲しみが押し寄せ「もっと遊びたい!」と思うようになってしまいました。このままでは彼女を幸せにできないかもしれない......。そんなオレにアドバイスを!(20代後半)

◆アドバイス

結婚したら彼女を裏切りたくないという気持ちの裏返しなんだと思います。家族を大切にしたいのですね。結婚は、納得がいくまで遊んでからでも遅くはないのではないでしょうか?(渋谷先生)

これは時期早尚。まだ結婚はムリでしょう。気持ちの整理ができてないと思います。結婚するための成熟度がまだまだ足りないと思いますね。今結婚しても、問題が出てくる可能性が大。(三宅牧師)

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