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男性版シンデレラストーリー?スウェーデン王室の結婚式

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ストックホルムの街並み

男性版シンデレラストーリー・ダニエル王子

数々の困難を乗り越え、素敵なシンデレラストーリーを歩んできた王妃たちはたくさんいます。しかし、これから紹介するのは王妃ではなく王子の話。特別学業に優れていたわけでもなく、王族の一員でもなかったダニエルが、どのようにしてスウェーデンの王子になったのかを詳しく紹介していきましょう。

ダニエルは、1973年9月15日にスウェーデン中部の都市、エーレブルーで生まれ、オッケルボーで育ちました。
短期間でしたが陸軍の兵隊として服役し、その後はストックホルムに自身のスポーツジムを開業。ストックホルムの中心部にはダニエルが経営する3つのジムがあったといいます。

体育大学を卒業しているダニエルは、そのジムでスポーツトレーナーとして活躍。そのうちの1つのジムを利用していたのが、後に結婚することになるヴィクトリア王太子だったのです。

なぜ、ヴィクトリア王太子がスポーツジムを利用していたかというと、王太子として公的活動をスタートさせてからというもの、ストレスや疲労などにより、1996年頃から食生活の乱れが起こるようになったからです。
俗にいう拒食症で、翌年4月には、ヴィクトリア王太子の痩せ細った姿がマスコミに報じられ、11月にはスウェーデン王室がヴィクトリア王太子が拒食症だということを認めました。

拒食症の影響で筋肉が低下していたため、元に戻るようにとスポーツジムに通い、当時の担当トレーナーがダニエルだったのです。これをきっかけに2人の交際がスタートし、スウェーデン王室の男性版シンデレラストーリーが幕を開けたのです。

涙ぐましい努力

周囲が2人の交際を簡単に認めてくれないのは、誰にでもわかることです。

ダニエルは一般的な体育大学を出ているだけの一般人。学歴や経歴が素晴らしいわけでもなく、王室サイドからの反対はものすごいものだったといいます。
また、スウェーデン王室だけでなく、スウェーデン国民のほとんどが反対するほど。

この雰囲気を打破しようと、ヴィクトリア王太子はある日の夕食時に父親のカール16世に話を持ちかけたのですが、油に水を注ぐような状況で、その話をしてから数ヶ月は、ヴィクトリア王太子とカール16世の間に会話がなかったそうです。

それでもヴィクトリア王太子は認めてもらうことを諦めず、カール16世とダニエルの食事の場を設け、やっとの想いで交際を認めてもらうことができました。
ただし、カール16世は、ダニエルにスウェーデン王室にふさわしい人物になることを要望。それからというもの、ダニエルの涙ぐましい努力と改造計画が実施されました。

ダニエルの改造計画とは?

ダニエルが王室の一員となるまでにはさまざまな取り組みがおこなわれました。例えば、次のような改造計画が実施されたといわれています。

  • 王室やスウェーデンの歴史の学習
  • 公務に関する学習
  • 立ち振る舞いのマナー
  • 外見のイメージチェンジ
  • 3ヶ国語の学習

これらを7~8年間にわたりおこなったというのですから、ダニエルの努力と忍耐力には脱帽です。
彼の家庭教師を当時の外務大臣が担当したり、デザイナーや美容師がつきっきりで、イメージチェンジ計画を立てたりと、細部に至るまで一流のスタッフが集められました。
こういった努力の末、カール16世にも認められ、2009年には正式に婚約をしたのです。

このように、この原題の男性版シンデレラストーリーは、8年間の期間を経てハッピーエンドを迎え、ダニエルは、ヴィクトリア王太子の夫として、新しい一歩を踏み出したのです。

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