池田 正信シェフに聞きました！婚礼料理10の質問vol.05

ウエディングのおもてなしの主役はやっぱり"料理"。最近では、「出身地の食材を使いたい」「とにかく美味しい料理をふるまいたい」などメニューにこだわるカップルも急増しています。けれども、実際のところどう選んでいいのかわからない人も多いのでは？

そこで、婚礼料理でも人気の一流シェフに質問をぶつけてみました！
今月は、ラ・レゼルヴの池田シェフがゲストへの最高のおもてなしを伝授してくれます。

池田 正信（いけだ しょうしん）さん

1970年広島県生まれ。料理人の道を志し、1988年大阪あべの辻フランス料理専門学校カレッジに入学。1989年同校フランス校に入学し、レストラン「ポール・ポキューズ」にて研修を経験。1991年レストランひらまつの門をたたき、レストランひらまつ総料理長平松宏之のもとで修行を積む。1997年レストランひらまつ副料理長に就任。その後、原宿「メゾン・ド・オペラ」料理長(1999年就任)、広尾「IKEDA」料理長(2000年就任)を経て、2002年に西麻布「ラ・レゼルヴ」の料理長に就任。

彼が作り出す生命の吐息を感じさせるイマジネーションあふれる料理の数々は、食するものに驚きと 感動を与えてくれる。
DATA　ラ・レゼルヴ

Ｑ1：ゲストもふたりも満足するメニューを叶えるため、試食の際にはどこに注意すればいい？

A: おふたりが『美味しい！！』と感じられたメニューなら、きっとゲストにも喜んでいただけると思います。ご試食当日は、おふたりも料理・レストランの雰囲気を心から楽しんでください。そして、おふたりが感じた感動をゲストの皆様にも伝えてあげてください。

また、ご試食後にお打ち合わせをさせていただいておりますので、どんなことでもご希望をお伝えください。もちろん食材アレルギーのあるお客様には特別メニューをご用意させていただいております。

Ｑ２：今までにどんなこだわりorワガママを叶えたことがありますか？

A: やはりウエディングケーキに夢を持っていらっしゃるお客様が多くいらっしゃいます。 ご新郎様の愛車・バイクのお写真をお借りしてマジパンを乗せたケーキを、またチョコレートが大好きなお客様には3種類のチョコレートケーキを食べ比べていただいてお決めいただいたこともあります。ゲストの方ひとりひとりに表情の違うニコちゃんを描いたケーキをお作りしたことも。

作り手としてたまらないうれしさを感じるのは、挙式当日にケーキ入刀をされるおふたりの表情を見る時ですね。おふたりの夢を叶えるために心をこめて作らせていただきますので、どんなことでもご相談ください。

Ｑ３：せっかくのウエディングパーティですから、ゲストの心に残るようなふたりらしいオリジナル料理でおもてなししたいと思います。シェフならどのような提案をしてくれますか？

A: おふたりの思い出や好きなものをテーマにおふたりだけのオリジナルメニューをご用意させていただきます。
以前、プロポーズの時に花火を打ち上げたというお客様がいらっしゃいまして、お料理のテーマを花火にさせていただきました。メニュー名は"味覚の花火"と名付け、メインのお肉を花火に見立てて華やかな盛り合わせにし、食べて驚き、感動していただけるものを、と心をこめて作らせていただきました。

同時にキャンドルサービスや花火の映像を上映するなどして、とても印象的なパーティになりました。

Ｑ４：挙式と披露宴の間にウエルカムパーティを取り入れたいと考えています。どんな料理やドリンクでお迎えしたらいいでしょうか？

A: 季節のフルーツを使ったカクテルシャンパン、ノンアルコールカクテルなどを多数ご用意しております。お飲み物にあわせて、カナッペやビンチョス、フルーツなどでゲストの皆様をおもてなししてはいかがでしょうか。
レゼルヴでは、通常はレストランのメインダイニングとして使用しているスペースを贅沢にご利用いただけます。窓が多く光がたくさん入る、とても明るくて和やかな雰囲気ですよ。

Ｑ５：メイン料理はゲストがアッと驚くようなものにしたい！シェフならどんなスペシャル食材を使ったり、演出を組み合わせたりしますか？

A: メイン料理はゲストの方々に感動していただけるお料理を！と思っております。 ご好評をいただいておりますのは"秋田錦牛フィレ肉"です。黒毛和牛の中でも最高級のお肉で、とても柔らかくてお肉の旨みも強く、幅広い年齢層の方に喜んでいただいております。お肉屋さんに相談して直接仕入れをした希少価値のあるお肉です。
その他、おふたりの出身地の特産物を盛り込んだり、おふたりの思い入れの強い料理を再現したり・・・。おふたりと一緒にメニュー紹介をさせていただいたこともあります。

Ｑ６：シェフならではの年配のゲストにも優しい婚礼メニューを提案してください。

A: 食べやすいように1口サイズにカットしたり、お箸のご用意をさせていただくのも可能です。 食事制限のあるお客様には特別メニューをご用意させていただきますのでご安心ください。
またソースの味わいや全体の仕立てを変えたり、ご希望をいただいた分のアレンジすることもできます。

Ｑ７：シェフならではの子供ゲスト向けの婚礼メニューを提案してください。

A: ハンバーグ・オムライスなどお子様の好きなお料理を入れたプレートや、ショートコースをご用意しております。 以前、クマの形の焼きリゾットをお出ししたことがあり、たいへん喜んでいただけました。
小さなお子様から年配のお客様まで、皆様がご満足いただけるメニューをご提案しております。

Ｑ８：ゲストと会話の弾むデザートタイムを作るにはどんな演出がおすすめですか？

A: デザートビュッフェが一番です！皆様が自由に交流でき、素敵な笑顔があふれるひとときになるでしょう。
もちろんおふたりの好きなデザートを取り入れることもできますし、男性向けにチーズをご用意して食後酒と一緒にお楽しみいただくのもゲストの方に喜ばれるおもてなしのアイデアです。

Ｑ９：アットホームなパーティにしたいのですが、全員参加型の料理演出ってありますか？

A: デザートビュッフェの演出でフルーツタワーのケーキをご用意させていただいたことがあります。
おふたりの入刀後に皆様に味わっていただくのですが、お子様から年配の方まで、ゲストの皆様にとても喜んでいただけましたよ。

Ｑ１０：ズバリ、シェフにとっての婚礼料理とは？

A: 「おふたりの特別な日に相応しい、喜びと楽しさがある料理」ですね。 一皿一皿に想いを込めて。

いろいろなアレンジやスペシャルなご要望に対して、私自身楽しみながら取り組んでいます。

▼婚礼料理10の質問バックナンバー

Vol.01：クイーンアリス　石鍋　裕シェフ
Vol.02：プティポワン　北岡 尚信シェフ
Vol.03：ホテル東京 総料理長　濱田 貞夫さん
Vol.04：Le BENKEI　尾川 欣司シェフ
Vol.05：ラ・レゼルヴ　池田 正信シェフ
Vol.06：天王寺都ホテル　加藤 宗之シェフ
Vol.07：リストランテ　エノテカ　リヴァ　デリ エトゥルスキ　ヴィットリオ・コッキシェフ、ピエトロ・アンドロゾーニシェフ