結婚・結婚準備

食材や調理法にこだわった婚礼メニュー&サービステクの演出

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メニュー&サービステクの演出

披露宴の成功に欠かせないのは、ゲスト全員への細やかな心遣い。食材や調理法にこだわったメニュー構成はもちろん、ウエディングならではのおめでたさや華やかさも盛り込みましょう。サービススタイルには披露宴に合わせた様々なものがあるので、ふたり&ゲストの希望を生かしたスタイルを選ぶことが大切です。

スペシャルメニュー~婚礼料理の専用アイテムや料理・素材自体による演出~

<料理の場合>

オリジナルメニュー

オリジナルメニューキッチンとダイニングが繋がり、一体になっていること。ゲストに調理の一部始終が見え、できたての料理を直接各席に運ぶことができる。

■思い出のメニュー初めてのデートで食べた一皿など、ゲストにも知ってほしいふたりの思い出を表現したメニュー。

■対応メニュー食事制限やアレルギー対策が必要なゲストのほか、通常のコース料理が難しい子どもやお年寄り、ベジタリアンといった人々のために特別にオーダーするメニュー。子どものように専用料理がある場合や、別のコースに差し替えたり、一部をアレンジする場合もある。婚礼メニュー

■名産品メニューふたりの出身地にちなむ素材を使ったメニューや、郷土料理のアレンジを取り入れること。それぞれが生まれ育った家庭の、自慢の味を再現することも。また、親族が育てた野菜などの食材を使い、感謝の気持ちを込めた一皿も人気がある。

セレクトメニュー

それぞれのゲストが複数のメニューの中から選んでコース料理を楽しめること。出欠のお知らせと同時期に希望を返信しておくことが必要。ゲストオーダー、プリフィックススタイルともいう。最近では、男女別の好みを反映させたチョイスメニューも。

<デザートの場合>

クロカンブッシュ

クロカンブッシュ小振りのシューを飴で固めてツリー状に積み上げた、"ごつごつした木"という名を持つケーキ。フランスでは通常のウエディングケーキよりも一般的。子宝に恵まれるという意味がある。入刀の際には新郎新婦がシューを食べさせ合う演出があり、その後は切り分けてゲストにサーブする。

シュガーケーキ

ケーキシュガーペーストでコーティングされた三段重ねのケーキ。ドライフルーツをたっぷり使った固めのケーキで、日持ちがよいため事前にパティシエと作ったケーキをふるまいたい新婦におすすめ。このケーキが正式なウエディングケーキであるイギリスでは、一段目を当日ゲストと一緒に食べ、二段目を出席できなかったゲストに、三段目は結婚記念日や赤ちゃんの洗礼式までとっておくといわれる。
写真:ジェンティールアカデミー(エグゼクティブブレクチャラー山本直美作)

ラッキードラジェ

ケーキの中にアーモンドを砂糖でコーティングしたお菓子、ドラジェを数個仕込んでおき、当たったゲストにはプレゼントを渡したりスピーチを頼む演出。欧米では当たると幸福になれるというジンクスがある。別名スイートサプライズ、いんげん豆などを入れてラッキービーンズと呼ぶ場合もある。

<ドリンクの場合>

オリジナルカクテル

オリジナルカクテル新郎新婦がソムリエと相談し、ウエディングのテーマや挙式場所にちなんで考案したカクテル。ネーミングもひとひねりして、乾杯時に披露すれば印象的。

出身地の地酒・焼酎

ふたりの出身地の有名な地酒や、手に入りにくい焼酎を取り寄せてドリンクに加える。親族同士の話題が広がるきっかけに。

席札ボトル

ゲストの名前を刻印したワインボトルの席札。記念品として引出物とともに持ち帰ってもらう。

マグナムボトル

シャンパンやワインなどのマグナム(1500ml)サイズで、パーティの演出には欠かせないアイテム。空気に触れる面積が少ないため時間をかけてよい熟成をするといわれており、その味も保証付き。ほかにベルギービールのマグナムボトルなどもある。ゲストにお祝いのひとことをサインしてもらえば一生思い出に残る記念品に。

サービステクニック~供し方のスタイルによる演出~

<料理の場合>

ケータリング

ケータリング出張料理のこと。ガーデンやレンタルスペースなど調理施設がない会場でも、テーブルをセッティングして自社キッチンから運んできた料理や、その場で仕上げた料理をサーブしてくれる。

ビュッフェ

ビュッフェ大皿に盛り合わせた料理が元卓(ビュッフェ台)にまとめてのせられ、ゲストそれぞれが自由に取り分けるスタイル。自分のぺースで好きなものを好きなだけ食べられるのが特長。

■着席ビュッフェゲストひとりひとりに決まった席が用意されているビュッフェスタイルのこと。元卓(ビュッフェ台)に料理をとりに行き、自分の席に持ち帰って食べる。料理の手間やサービスがはぶかれ、コストを抑えることができる。

■半着席ビュッフェ着席フルコースの中でメイン料理などの数皿がビュッフェスタイルになること。

■立食ビュッフェ個々のテーブル席を排して、自由に動き回りながら料理をとったり談笑したりできるスタイル。壁際に椅子が用意されていることも多い。よりカジュアルなパーティや会費制のパーティに向いている。

ピンチョス

ピンチョスオードブルなどをパーティ用の串にさして指でつまめるようにした、見た目もハイセンスなフィンガーフード。ギャルソンが料理を掲げながらテーブルを回るサービスも演出のひとつ。スペイン語で串に刺すという意味のピンチョールが語源。

ワゴンサービス

下部にキャスターがついており、会場に運び込んだ料理をのせたまま各テーブルを移動してサーブするスタイル。その場で仕上げをする程度の調理機能を持つ専用ワゴンもある。

<ドリンクの場合>

フリードリンク

飲み放題スタイルのこと。決められた種類の飲み物はいくら飲んでも料金は変わらないが、対象外のものを注文すると追加料金が発生する。

マリッジライフプランナー 安東徳子さんに聞いた!

ゲストもふたりも感動!のスイーツ演出アイデア≪マカロンがかわいいケーキのナプシャルシート≫
マカロンケーキ自分たちらしさにこだわるカップルが増えるにともなって、人前式の人気も上昇傾向。セレモニーの中にもフードパフォーマンスを取り入れるようになりました。

そのひとつに、本来、革のシートに署名をするナプシャルシート(結婚証明書)の代わりに、ケーキのナプシャルスイーツという演出があります。挙式中、山をかたどった純白のケーキに、ホワイトチョコのペンで自分のイニシャルを書いた白いマカロンを、ゲストにトッピングしていただき、ふたりも自分たちのイニシャルマカロンをトッピング。聖なる山を完成させます。それを、式の後のプレパーティで切り分けて、全員でいただく、という演出です。

ふたりの気持ちと、ゲストのお祝いの気持ちがマカロンケーキの甘さでひとつになる、とてもスイートでかわいらしい演出です。
(安東徳子さん 公式ブログ

写真協力:バリラックス 南堀江

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