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ヴィットリオ・コッキさん、ピエトロ・アンドロゾーニさんに聞きました!婚礼料理10の質問vol.07

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ウエディングのおもてなしの主役はやっぱり"料理"。最近では、「出身地の食材を使いたい」「とにかく美味しい料理をふるまいたい」などメニューにこだわるカップルも急増しています。けれども、実際のところどう選んでいいのかわからない人も多いのでは?

そこで、婚礼料理でも人気の一流シェフに質問をぶつけてみました!
今月は、南青山「リヴァ デリ エトゥルスキ」のシェフヴィットリオ・コッキさんとピエトロ・アンドロゾーニさんがゲストへの最高のおもてなしを伝授してくれます。

ヴィットリオ・コッキ(Vittorio Cocchi)さん、ピエトロ・アンドロゾーニ(Pietro Androsoni)さん

シェフ

ヴィットリオ・コッキ(Vittorio Cocchi) (右)
1961年生まれ。フィレンツェ出身。地元のホテル料理学校で学び、イタリア国内、スイス、アメリカ、香港で経験を重ね、84年から90年にかけてフィレンツェの三ツ星レストランに勤めた後来日。96年12月の開店時にシェフに就任。伝統的なトスカーナ料理に自分らしい解釈を加え、新鮮な素材を生かした繊細な料理を丁寧に創り上げる。

ピエトロ・アンドロゾーニ(Pietro Androsoni) (左)
フィレンツェ出身。ヴィットリオと長く息の合ったコンビを組む。ミラノのドルチェ・コンクールで優勝しフィレンツェの有名レストランに勤務後ヴィットリオと来日、開店時よりパティシエを務める。甘さやしつこさを極力抑えたドルチェは、自然に存在する素材のみを使い、独創的なアイディアが味、見た目にも華やかさを加えている。お店で供されるひと工夫されたパンも、ピエトロの担当。
【DATA】リストランテ エノテカ リヴァ デリ エトゥルスキ

Q1:ゲストもふたりも満足するメニューを叶えるため、試食の際にはどこに注意すればいいでしょうか?

料理1A: ゲストの皆様が全員美味しくお料理を食べていただけることが、重要だと思います。 高齢の方、お子様、また少なからず好き嫌いの多い方やアレルギーをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。エトゥルスキでは、毎月披露宴メニューをご用意しており、その内容を基にご希望があればゲストごとに内容を変えることも出来ます。
そういったことを考えながらご試食いただいて、ご希望があればお気軽にご相談いただければと思います。あらかじめ、いろいろな年代の意見を聞くという意味で、ご両親と一緒にご試食されるのもいいのではないでしょうか。

Q2:今までにどんなこだわりorワガママを叶えたことがありますか?

A: ゲストの皆様に目でも味でも楽しんでいただくために、同一テーブルの方それぞれに違うもの、各1テーブル8名で8種類のデザートをご用意しました。
味はもちろんですが、見た目もたいへんこだわって作っておりますので、華やかさも増します。披露宴というと全員同じメニューというイメージを持たれている方も多いので、ゲストの方々も驚いていたようです。料金はオプションになりますが、特に女性のお客様に、とても喜んでいただけました。

Q3:せっかくのウエディングパーティですから、ゲストの心に残るようなふたりらしいオリジナル料理でおもてなししたいと思います。シェフならどのような提案をしてくれますか?

A: エトゥルスキのウエディングケーキは、披露宴をされるカップルごとにオリジナルのものをお作りしています。パティシエがおふたりのイメージでお作りしていますが、ご相談いただければご希望に沿ったケーキをお作りします。
今までに、ペンの形やギターの形など、おふたりの趣味などにちなんだものを模したウエディングケーキをご用意したことがあります。

Q4:挙式と披露宴の間にウエルカムパーティを取り入れたいと考えています。どんな料理やドリンクでお迎えしたらいいでしょうか?

料理2A: 基本的に、レストランでのウエディングでは挙式と披露宴の間の時間はないので、ウエルカムパーティ等をされるお客様はいらっしゃいません。もし行われるのであれば、フィンガーフードや軽めの前菜とカクテル、スプマンテなどでおもてなしされるのはいかがでしょうか。

Q5:メイン料理はゲストがアッと驚くようなものにしたい! シェフならどんなスペシャル食材を使ったり、演出を組み合わせたりしますか?

料理3A: 食材は、常にその季節のもの、旬の厳選されたものを使用しています。また、全て新郎新婦のご希望を叶えるようにしておりますので、「こうしたい!」という演出があれば、できる限り実現させていただくようにしています。

Q6:シェフならではの年配のゲストにも優しい婚礼メニューを提案させてください。

料理4A: エトゥルスキの料理は、厳選された新鮮な素材を活かし、味付けも甘さやしつこさを極力抑えるなど、基本的に幅広い年齢の方に合うような味付けをしています。パスタ類もすべて生パスタをお作りしていますので、食べやすさも味も、年配の方のお口に合うものだと思います。

Q7:シェフならではの子供ゲスト向けの婚礼メニューを提案してください。

料理5A: お子様が食べやすく、また、喜んで食べていただけるよう、色とりどりのカラフルな食材を使った前菜の盛り合わせを。パスタはお子様が大好きなトマトソースで、お肉料理であれば柔らかく食べやすい仔牛のフィレ肉を、お魚料理であればくせの少ないスズキを使ったメニューをお出ししています。
ドルチェは大人の方もお子様も、皆様が喜んでくれるものを常にご用意しています。

Q8:ゲストと会話の弾むデザートタイムを作るにはどんな演出がおすすめですか?

料理6A: デザートビュッフェにするのがいいのではないでしょうか。だいたい7種類程度のケーキをご用意していますので、ケーキを選ぶだけでも会話が弾むと思います。
ビュッフェ形式であれば、同時に何人ものゲストの方と気軽にお話できます。新郎新婦がサーブしてあげるのもいいのでは?

Q9:アットホームなパーティにしたいのですが、全員参加型の料理演出ってありますか?

A: 主役のおふたりからのリクエストで、何名かのデザートの中にあらかじめドラジェを入れて作り、ドラジェ入りのデザートが当たった方に新郎新婦からのプレゼントを差し上げる、とい演出をしたことがあります。
ゲストの皆様も楽しめて、とてもアットホームな雰囲気になりました。

Q10:ズバリ、シェフにとっての婚礼料理とは?

料理7A: 新婚のおふたりにとっても、ゲストの方々にとっても、記念の一日。記憶に残る日になりますので、それにふさわしい、真心のこもったお料理をお出しすることを心がけています。

▼婚礼料理10の質問バックナンバー

Vol.01:クイーンアリス 石鍋 裕シェフ
Vol.02:プティポワン 北岡 尚信シェフ
Vol.03:ホテル東京 総料理長 濱田 貞夫さん
Vol.04:Le BENKEI 尾川 欣司シェフ
Vol.05:ラ・レゼルヴ 池田 正信シェフ
Vol.06:天王寺都ホテル 加藤 宗之シェフ
Vol.07:リストランテ エノテカ リヴァ デリ エトゥルスキ ヴィットリオ・コッキシェフ、ピエトロ・アンドロゾーニシェフ

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