結婚・結婚準備

世界のロイヤルウエディング~その3~

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時代に翻弄されたセレブ婚

近年、ロイヤル婚も国際的になってきました。日本女性も国際結婚でプリンセスになる日も近いかも!?とはいえ、調べてみるとすでに国際的なロイヤル婚、超セレブ婚をした日本女性がいたのです!

ミツコ&ハインリヒ・クーデンホーフ・カレルギー伯爵

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こちらは今から約100年前のスーパーセレブ婚のお話。1874年(明治7年)商人の娘として生まれた青山光子は、18歳でオーストリア=ハプスブルク帝国の駐日大使であったハインリヒ・クーデンホーフ・カレルギー伯爵と結婚。
1896年、夫の駐日任務が終了すると同時にヨーロッパに渡り、ヨーロッパ社交界へのデビューを果たします。住まいはボヘミアの古城、ロンスペル城。

ちなみにゲラン社の香水MITSUKO(1920年発売)は流行小説『バタイユ』の登場実物ミツコともいわれていますが、「黒い瞳の貴婦人」として当時の社交界の話題だった彼女のイメージでもあったともいわれています。情熱的、かつ思慮深い日本女性がエキゾチックで魅力的に映ったのでしょう。

1908年、ハインリヒが亡くなると、第一次大戦で敵国となった日本出身の光子への風あたりはどんどん強くなります。
しかしミツコは逆境に負けることなく 7人の子供を育てあげ、次男リヒャルト・英次郎は父の遺志を受け継ぎ、EUヨーロッパ共同体の礎を築きました。逆境にも負けない強い意志とプライドは、今も彼女の軌跡を輝かしいものにしています。

ミツコの波乱の生涯の詳細は『蝶の埋葬― クーデンホーフ・ミツコ伝説 ―』 吉田直哉著(岩波書店)1680円

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