出産・育児
【赤ちゃんの育児】知っておきたいよくかかる病気~「風邪」について
2014/07/30 Wed
赤ちゃんが病気になると、もしかしたら大変な病気かも?って、心配は尽きませんよね。初めての赤ちゃんならなおさらのこと。今回は、赤ちゃんのよくかかる病気「風邪」について解説します。医学的には「風邪症候群」と呼ばれる病気です。
「風邪」の原因・対処・予防
風邪の原因
風邪は、ウイルス・細菌などに感染することで起きる病気です。
免疫はあるの?
風邪をひくと、そのウイルスに対する免疫ができます。しかし、風邪は何百というたくさんの種類のウイルスが原因となっているため、ほかの異なる種類のウイルスには別の抗体が必要です。そのため、実質、免疫による予防が難しく、別のウイルスが体に入り込むと、赤ちゃんは、また風邪をひいてしまうというわけです。
感染経路は?
風邪の元となる病原体(ウイルス・細菌など)が、感染者の唾液(だえき)と一緒に空気中に飛び散り、他の人へ感染していきます。そのため「飛沫感染(ひまつかんせん)」といわれたりしています。
風邪の症状について
ひき始めは、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど鼻の症状や、軽い咳、喉の痛みなどです。その症状の後、発熱・頭痛が始まり、体がだるいなどの全身症状が見られるようになります。悪化すると吐き気や嘔吐・下痢などへと発展します。こじらせてしまい高い熱が出た場合は、早急に病院に相談しましょう。
風邪の赤ちゃんの対処・ケア
こじらせてしまうと、合併症を併発させてしまう可能性もあるので注意が必要です。そのため、医師の診断を受けるのが一番良いですが、深夜など難しい場合は家庭でのケアをおこないましょう。通常、健康な赤ちゃんの場合の風邪は、だいたい1週間くらいで治ります。
しかし、薬を飲むだけで治るわけではないので、ホームケアを心がけましょう。最初の2~3日はつらい状況が続き、4日目くらいから熱が次第に下がり、他の症状も軽くなっていきます。1週間で治らない場合は念のため、病院で診てもらうとよいでしょう。こじらせて合併症を引き起こしてしまうと、完治までに1ヶ月以上かかることもあります。
合併症の種類
・肺炎(はいえん)
・気管支炎(きかんしえん)
・中耳炎(ちゅうじえん)
・副鼻腔炎(ふくびくうえん)
・頸部リンパ節炎(けいぶりんぱせつえん)
・化膿性扁桃炎(かのうせいへんとうえん)
・髄膜炎(ずいまくえん)
風邪の赤ちゃんのホームケア
・部屋の加湿や温度設定
・赤ちゃんの脱水症状予防のための水分補給
・汗・体のケア(汗をふく・衣服を変える)
・おでこを冷やす
まとめ
いかがでしたか?風邪は、たくさんの種類のウイルスが原因になっているため、「はしか」や「水ぼうそう」のように、一度かかったら二度とかからない病気ではないということがわかっていただけたかと思います。日頃から、予防を心がけた生活習慣をつくっていきましょう。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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