出産・育児

【赤ちゃんの育児】知っておきたいよくかかる病気~「結膜炎」について

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結膜炎

赤ちゃんの目は、まだまだ抵抗力が弱く、細菌が入ったりするとトラブルになりやすい部分です。原因によっても対処方法が異なり、重症化するケースもあるので、早めに気づいて治療することが大切です。
そんな目のトラブルで、よくかかる「結膜炎(けつまくえん)」について解説します。

「結膜炎」の原因・対処・予防

どんな病気?

結膜に炎症を起こすことを結膜炎といいます。結膜とは、目とまぶたの裏側を覆っている部分で、薄い粘膜の部分のことです。ウイルス性結膜炎・アレルギー性結膜炎・細菌性結膜炎に大きく分類されます。

原因

原因は、ウイルスや細菌などの感染性や花粉、アトピーなどのアレルギー性疾患などにより、結膜に炎症が生じることで発症します。

対処・ケア

原因によって若干症状が異なりますが、共通して白目の部分が赤くなり、黄色い目やにが出ることから始まります。それでは、3つの種類に分けてご説明します。

1)アレルギー性の結膜炎

主な症状は目のかゆみと涙で、目やには通常あまり出ません。また、赤ちゃんのうちは発症せず、だいたい3~4才以降でかかるのも特徴の一つです。この病気は、アレルギーが原因のため、アレルギーが継続すればまた再発する可能性もあります。
対処方法は、アレルギーの原因を特定してできるだけ取り除いて、アレルギー症状を緩和させて症状を抑えることです。

2)ウイルス性の結膜炎

ウイルス性の場合は、目やにや涙がでる、目が充血する、まぶたがはれ上がる、目がゴロゴロするといった症状です。その他に、発熱などの風邪のような症状を伴うこともあります。この病気は、症状が重くなりがちで感染力が強いので、非常に注意が必要です。
特に気をつけたいのが、ウイルスによる流行性角結膜炎です。古来より「はやり目」といわれ、目やにや涙がたくさん出て、眼痛(眼球の痛み)の症状が現れます。また細菌感染を合併して、角膜を傷つけるなど重症化しやすい特徴もあります。
こちらは細菌感染の予防も含め、抗生物質や抗菌剤の点眼液によって対処します。

3)細菌性の結膜炎

細菌性結膜炎は、充血、眼痛、黄色っぽい目やにがたくさん出るといった症状が見られます。この病気は比較的軽く済むケースが多く、抗生物質の点眼薬をつけて2~3日で治ります。しかし、初期段階では細菌性なのかウイルス性なのかの判断をするのは難しく、原因によって薬も異なるため、自分で判断せず、症状に気づいたら眼科・小児科を受診しましょう。

予防

何よりも目を触らないことですが、赤ちゃんには難しいので、手をきれいに洗って清潔にしてあげることを心がけましょう。
感染性の高いウイルス性結膜炎は、家族内での予防が必要です。

感染予防対策チェックポイント

  • 目やにはティッシュペーパーでふき取り、その都度捨てる
  • タオルは個別に専用のものを用意し、家族で共用しない
  • 大人が、赤ちゃんの目のケアをしたあとも、しっかり手を洗う
  • ウイルスは便からも感染するので、おむつ交換のあとも必ず手を洗う
  • 目をこすると症状を悪化させるので、かゆみが強い場合は、かゆみ止めの薬を処方してもらう

まとめ

いかがでしたか?目の病気といえば、「ものもらい」を思いつきますが、結膜炎も同じように感染性の強いものもあるということがわかっていただけたかと思います。
家族内など身近な人同士で感染させないことが大事ですね。

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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