出産・育児

【妊活入門】自分とパートナーの体を知ろう。「妊娠力」検査のススメ

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妊娠力検査のススメ

不妊治療に取り組む夫婦が6組に1組いると言われ、初産平均年齢も30歳を越えた今。自分の体やパートナーが子を持つための「妊娠力(注1)」はいったいどれだけあるか、気になる方も多いでしょう。妊活をはじめたものの、思うほどすぐには授からず、今後どうすべきかお悩みの方にも役立つ「妊娠力」をチェックするための方法をまとめました。
※1:「妊娠しやすさ」を示す造語として近年メディア等で用いられる言葉。子宮機能のみでなく生活習慣やカップルの関係性も含めて語られることも。医学的には「妊孕性(にんようせい)」。

女性の「妊娠力」を知るための検査で行われる、3つのこと

女性が、本格的な不妊治療に進む前に受ける検査について、一般的なものをまとめました。病院や施設によって異なりますが、参考にしてくださいね。

(1)問診

出産の有無や月経の状況、性交など、妊娠に関わることを聞かれます。

(2)内診&超音波検査

内診では、膣や子宮口に異常がないかや卵巣の異常などについて調べます。

(3)血液検査

主に以下の4つについて調べます。ガン数値(子宮頸がんや卵巣がん)、エストラジオール(妊娠に必要なホルモンの数値)、卵胞刺激ホルモン(卵巣が正常に機能しているかとどうか)、AMH検査(卵子があとどれくらい残っているかを予測する検査)。また、「ブライダルチェック」と言われる、結婚前に女性が自分の体を調べるための検査は、既婚でも受けることができ、上記の一連の検査に加えて尿検査などもあるのでおすすめです。

不妊の原因は、男女半々。男性の「妊娠力」を知る検査

不妊の原因は、女性・男性で半々程度です。男性不妊症外来を受診される患者では、精液中に精子がまったくいない「無精子症」の方が10~15%もいるという説もあるので、なかなか子供が出来ないと思ったら、男性にも進んで検査をうけてもらいましょう。一般的に不妊の検査は「女性→男性」の順で受けることが多いようですが、検査の負担や費用などを考えると、男性が先に受ける、もしくは夫婦同時に検査を受けることも選択に入れていいかもしれません。

・精液検査

数日間の禁欲期間の後、採精室か自宅でのマスターベーションで採取した精液を検査すること。量や精子の運動率、濃度、生存率、奇形率などを調べます。なお、精液の状態によって所見が変動することがあるため、2回以上、検査を行うケースが多いようです。検査は不妊専門のクリニックや泌尿器科で受けられ、結果は1時間~半日程度でわかるケースが多いようです。

「検査を受けるのが怖い」と思っている方へ

以上、「妊娠力」についてご説明してきましたが、いかがでしょうか?検査に関する不安が、少しでも和らいだなら幸いです。また、もし検査を受けてショックな数値や結果が出たらどうしようと不安をお持ちなら、もっとリラックスを。人間の身体は常に変化しているもので、タイミングによって誤差もあるし、検査結果は絶対ではありません。それに、現実を知ることは、その後の「具体的な解決策」を考えるための大事な第一歩となります。検査を受けることで、きっと前に進めると考えてみてくださいね。

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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