結婚・結婚準備
尾川 欣司シェフに聞きました!婚礼料理10の質問vol.04
2009/02/09 Mon
ウエディングのおもてなしの主役はやっぱり"料理"。最近では、「出身地の食材を使いたい」「とにかく美味しい料理をふるまいたい」などメニューにこだわるカップルも急増しています。けれども、実際のところどう選んでいいのかわからない人も多いのでは?
そこで、婚礼料理でも人気の一流シェフに質問をぶつけてみました!
今月は、Le BENKEIの尾川シェフがゲストへの最高のおもてなしを伝授してくれます。
尾川 欣司(おがわ きんじ)さん
Le BENKEI オーナーシェフ。
「大和にうまい物あり」平城京の食を支えてきた土地、大和。滋味豊かな野菜や自然味溢れる山のものを作る生産者と永年にわたり連携し、伝統的な食材を活かしたフランス料理の創造を探求し続けています。自ら畑を耕し、ハーブや完熟野菜をつくり、生産者と協力して安全で、安心出来る食材を管理。また、子どもたちを含めた消費者に、味覚の教育を進めています。
大和郡山市教育委員会教育委員長。近畿大学農学部・フードスペシャリスト論非常勤講師。社団法人国際観光日本レストラン協会副会長・奈良支部長。スローフード奈良 コンヴィビウム会長。スローフードジャパン 事業監査委員長。他「食育」をテーマとして、教育、行政、各種団体にて講演多数。
DATA Le BENKEI
URL http://www.benkei.ne.jp/
Q1:ゲストもふたりも満足するメニューを叶えるため、試食の際にはどこに注意すればいい?
A: ウエディングパーティでは、幅広い年齢層のゲストが出席されると思いますが、ゲストの皆様に『美味しかったよ』と言って頂けるような季節感溢れるメニューを提案しています。ゲストの顔ぶれや出身地、大切な来賓の方のお好みなどもスタッフに伝えて下さい。
Q2:今までにどんなこだわりorワガママを叶えたことがありますか?
A: ご両親やお年寄りのことを考えて、日本料理のようなフランス料理を作ってほしいとリクエストされた事がありました。そこで、日本料理の技法を使いながらのアッサリしたフレンチのフルコースをご提案。
オードブルには日本料理の八寸に例えたような、季節感溢れるオードブルを。もちろんお箸も添えて。お皿も季節毎に入れ替えて用意しているので、ゲスト全員大喜びでしたよ。
Q3:せっかくのウエディングパーティですから、ゲストの心に残るようなふたりらしいオリジナル料理でおもてなししたいと思います。シェフならどのような提案をしてくれますか?
A: 出身地が違うおふたりなら、それぞれの地元の旬の特産物をメニューに入れたりしますね。遠方から来られたゲストは「まさか地元の特産がメニューに!」とビックリされるはずです。
また、話題にも花が咲き、和やかな雰囲気で楽しくお食事が進むと思いますよ。
Q4:挙式と披露宴の間にウエルカムパーティを取り入れたいと考えています。どんな料理やドリンクでお迎えしたらいいでしょうか?
A: 「Le BENKEI」であれば、噴水のある中庭のガーデンや、チャペル前のテラスが絶好のロケーションでしょう。
シャンパンや季節のカクテル、ソフトドリンクとともに、アミューズ(一口サイズのオードブル)や小菓子、フルーツをつまみながら、みんなでワイワイとお話しされるのが楽しいと思います。
Q5:メイン料理はゲストがアッと驚くようなものにしたい! シェフならどんなスペシャル食材を使ったり、演出を組み合わせたりしますか?
A: フルコースのメイン料理はやはり牛肉が人気ですね。美味しい和牛を使った料理では、ローストビーフやステーキが人気です。奈良には大和牛というブランド牛がありますので、出来るだけ地産地消の食材を提案しています。
また、メインだけでなく、厳選した食材を使った調理仕立ての料理を温かいうちに召し上がっていただくのが一番美味しいと思いますよ。ゲストには、それだけで充分満足していただけるはずです。
Q6:シェフならではの年配のゲストにも優しい婚礼メニューを提案してください。
A: バターや油をなるべく控え、身体に優しい料理を提案しています。また一口大で召し上がっていただけるようカットをしたり、お箸でも食べていただけるフランス料理をご用意したりしてますね。
食材も、安心出来る生産者から旬の食材を仕入れています。
Q7:シェフならではの子供ゲスト向けの婚礼メニューを提案してください。
A: まず、何がお好みなのかおうかがいして、手作りハンバーグや、ステーキをメインにしたミニコースを用意します。お子さまでも大人と同じフルコースを召し上がる方がおられますが、その場合は、見た目にも楽しく飽きていただかないような内容をお出ししますね。
時々、ご両親がお子さまの料理をきれいに召し上がっておられることもありますよ。
Q8:ゲストと会話の弾むデザートタイムを作るにはどんな演出がおすすめですか?
A: デザートビュッフェも人気ですが、「ウエディングケーキ入刀」をパーティ後半に組み入れて、新郎新婦がケーキを切り分け、ワゴンサービスしながらサーブするのも好評でした。
ウエディングケーキは、新郎様、新婦様リクエストのオリジナルデザインのケーキをパティシェが作り、ゲストの顔触れに合わせて、フルーツいっぱいのケーキを男性には少し小さめにしたり、女性には少し大きめにカットされたり......。ゲストも笑いながら完食されていましたよ。
Q9:アットホームなパーティにしたいのですが、全員参加型の料理演出ってありますか?
A: 女性には大変人気なデザートビュッフェですが、男性はなかなか恥ずかしいようなので、チーズの盛り合わせとチーズに合うワインを用意したりして、ゲスト全員が和んで楽しんでもらえるような内容を提案しています。
また、新郎新婦のご友人にウエディングケーキのデコレーションをお手伝いしていただく時もありますね。
Q10:ズバリ、シェフにとっての婚礼料理とは?
A: 一生心に残る、美味しい、おもてなしの料理だと思っています。
ゲストの皆さんが立礼の際「美味しかったよ」と、新郎新婦に料理のお礼を言っておられる時を垣間見ることが、一番うれしい感激の瞬間です。
▼婚礼料理10の質問バックナンバー
Vol.01:クイーンアリス 石鍋 裕シェフ
Vol.02:プティポワン 北岡 尚信シェフ
Vol.03:ホテル東京 総料理長 濱田 貞夫さん
Vol.04:Le BENKEI 尾川 欣司シェフ
Vol.05:ラ・レゼルヴ 池田 正信シェフ
Vol.06:天王寺都ホテル 加藤 宗之シェフ
Vol.07:リストランテ エノテカ リヴァ デリ エトゥルスキ ヴィットリオ・コッキシェフ、ピエトロ・アンドロゾーニシェフ
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