出産・育児

働く上で大事な子供の「預け先」の基礎知識

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預け先

ワーキングマザーとして働く上で大事になる、子供の「預け先」。どんな預け先があるか基本的な知識をおさえておきましょう。今回は保育所(保育園)を中心に、様々な預け先の特徴を解説します。

まずはおさえよう!認可保育所・認可外保育所・認証保育所の特徴

保育所は、保護者が労働・疾病などの理由で子供の保育が困難な場合に、保護者に代わって保育をする児童福祉施設のことをいいます。保育所には、国に認可されている認可保育所とそれ以外の認可外保育所に分けられます。

1)認可保育所

認可保育所は、児童福祉法に基づき、国が定めている施設の基準を満たし、国に認可された保育施設のことをいい、

・施設の広さ(子ども一人に対して3.3平米)
・職員数
・給食設備
・防火管理
・衛生管理の指針

などが審査基準です。認可保育所は、さらに公立運営と私立(民間)運営の二種類の運営に分けられます。

認可保育所の特徴

  • 公立の場合、保育士は、公務員であり、労働条件がよく長く続けられるため、ベテランの保育士が多い。
  • 認可外と比べると保育料が安い。
  • 遊具・園庭や建物などの環境・設備が整備されている。
  • 公立は、一般的に規定が多く、融通はききにくいといわれている(実際は保育所ごとに個性がある)。例えば、公立は、産休明け保育や延長保育を実施している園が少ない。私立は、保育所ごとの個性がでやすい傾向にあり、産休明け保育や延長保育を行っているところが多い。
  • 待機児童が多く、すぐに入園できない場合がある。
  • 公立で設立されても、運営が民間になっている「公設民営」型保育所も存在するため、実際に公立か私立かは確認する必要がある。

2)認可外保育所

国の認可を受けていない保育施設。ただし、国に一定の基準を満たして許可を得る必要があります。ベビーホテル、駅型保育所、駅前保育所、病院内保育所などがあります。

認可外保育所の特徴

  • 認可保育園に比べて保育料が割高。
  • 保育所ごとの個性がでやすい。保育内容の差が大きい。
  • 延長保有や産休明け保育など、親のニーズに合った保育をしているところが多い。
  • 比較的少人数なので、アットホームな保育所も多い
  • 園庭などの設備が充実していない。

3)認証保育所

認証保育所は、東京都の独自の制度によって作られた保育所です。現在の認可保育所だけでは応えきれていない大都市の多様なニーズに対応するための都独自の制度であり、都独自の基準(認証基準)が設定されています。

保育所は、A型(0~5歳対象、 20~120名規模)とB型(0~2歳対象、6~29名)のタイプに分かれています。

認証保育所の特徴

  • 全施設で0歳児から預かってくれる。
  • 全施設において13時間の開所を基本としている。
  • 都が設置を認証し、保育の実施主体である区市町村とともに指導。
  • 保育所についての重要事項を随時情報提供している。
  • 情報公開によりニーズにあった保育所が選べる。
  • 利用者と保育所が直接利用契約できる。
  • 料金は上限を規定している。
  • 都独自の基準を設定し、適切な保育水準を確保している。

詳しくは、東京都福祉保健局 Webサイト「認証保育所について」をご覧ください。

保育所だけじゃない、その他の預け先

●保育ママ(家庭福祉員)

保育ママとは、乳児や乳幼児について保育を行なう施設やそのための人員のことをいいます。保育所ではなく、保育ママの自宅の一部を保育室とし、産休明けから3歳未満までの低年齢の子供を預かってもらうことができます。また、様々なニーズに応える民間型保育ママもあります。

●ベビーシッター

保護者のかわりに自宅に来てもらい保育してもらう制度、もしくはそのための人員のことをいいます。マンツーマンで細やかなケアがおこなうことができますが、料金は比較的ほかよりも高いケースが多いようです。

●ファミリー・サポート・センター

地域の子育て支援のために作られた会員組織。子育ての援助を受けたい人(依頼会員)と援助を行いたい人(協力会員)を紹介するなど子育ての援助を行います。

ファミリーサポートセンターの設立運営は市区町村が行いますので、詳しくはお住まいの役所に問合せたり、ホームページを調べたりしてみましょう。

保育所への送迎、その後、夜まで預かってもらえ、ベビーシッターに比べると利用しやすい料金設定になっている。そのため、二重保育での利用ニーズが高い。

●幼稚園

満3歳から小学校就学前が対象で、教育施設として、個々の幼稚園で特色があります。夏休み・冬休みなど長期休暇がある場合は他の保育者を探す必要があります。また、預かり保育として午後6時すぎまで預かってくれるところも増えてきています。

●身内(祖父母など)

決まった保育料がかからず、時間の融通もききやすく、子供が病気のときも預かってもらえたりと、また身内の安心感もあり、良い点が多くありますが、実際に実現できるかどうかと、祖父母の負担がかかるため、甘えすぎないようになどの検討・配慮は必要です。

まとめ

いかがでしたか。それぞれに長所・短所があるのがわかると思います。

ベビーシッターなどはもちろんですが、保育所もそれぞれ働く人や施設ごとの個性や姿勢がでますので、「公立だから大丈夫、私立だから心配」といったような決め付けをせず、ご自分で納得のいくよう調べてみて下さいね。

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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