出産・育児

【出生前診断ってなに?】リスクや費用を徹底解明!

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出生前診断

日本女性の平均初産年齢が30.1歳となった今(※)、35歳以上の妊娠や高齢出産が増加していることもあり、先天性異常を予見する「出生前診断」への注目が高まっています。

「出生前診断」とは一体なんなのか。その方法や費用、一般的な考えなどをまとめました。

(※)参考:厚生省 平成25年(2013)人口動態統計の年間推計
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei13/index.html

出生前診断の基礎知識。一般的な4つの検査について

出生前診断とは、胎児に異常がないかを判定するために、妊娠中に実施する検査のこと。主に、妊娠9週から18週くらいまでの間に行われ、染色体異常や先天性の病気などを判定します。ここでは、代表的な検査方法と時期、費用(注1)、リスクなどを説明します。

※(注1)一般的なものを記載。病院によって異なるため、ご確認ください。

羊水検査(検査時期:妊娠14~16週頃、検査料:10万円前後)

羊水に含まれる胎児の皮膚の細胞をとって、染色体異常や先天性の病気などを調べる検査。検査にかかる時間は10分程度だが、検査によって流産が引き起こされる率は約0.3~0.5%といわれている。

絨毛検査(検査時期:妊娠9~11週、検査料:10~20万円前後)

胎盤のもととなる絨毛組織をとり、細胞を調べる調査。お腹に針を刺す方法と、腟から管を入れる方法がある。妊娠9週目から検査ができるものの、羊水検査と比べると流産の危険性が約10倍と高め。

母体血清マーカーテスト(検査時期:妊娠16~18週頃、検査料:2~3万円前後)

妊婦の血液中のホルモンやタンパク質などの濃度などを調べる方法。トリプルマーカーテスト・クアトロテストの2種類がある。結果は確率でしか出せないため、正確な診断を望む場合は、羊水検査を受ける。

超音波(エコー)検査(検査時期:妊娠9~11週、検査料:2~3万円前後)

経腟超音波を使って、胎児の首の後ろ側のむくみを測定する検査。一般的な検査でもあり、妊娠中期以降は経腹で、赤ちゃんの発育の様子や心臓に異常がないかなどを調べるのにも使われる。

出生前診断はした方がいいですか?メリット&リスクと問題

出生前診断には、お腹の子供の状態が事前にわかることで心がまえや準備ができたり、治療可能な先天異常を早期に発見して対応できたりといったメリットがある反面、いくつかの問題もあります。

検査時のリスク

比較的精度の高い羊水検査・絨毛検査には、流産の危険性があります。

精神的&経済的な負担

検査を受けてから結果が出るまで、ほとんどの妊婦さんは不安な気持ちにかられます。また、出生前診断には保険が適用されないため、検査費が高額になることもあります。

検査結果の精度の低さ

今のところ、100%正確な出生前診断の方法はありません。検査では陰性だったのに、生まれてきたら障がいがあったというケースも、その逆も報告されています。

また「命の選別につながるのでは?」といった倫理的な観点での問題については、まだ議論がなされている途中でもあります。

「出生前診断」を受けようかどうか、考えている方へ

以上、説明をしてきましたが、いかがでしたか?出生前診断にはリスクもありますし、結果の是非に関わらず、夫婦は決断を迫られます。生命の意味や人間の存在意義なども考え始めたらキリがないでしょう。

最後に、ある先輩お母さんの意見を紹介します。
「出生前診断をするかしないか夫婦で非常に悩み、話し合いを重ねました。ケンカしたり泣いたりしたこともありましたが、夫婦の絆も深まったし、生まれてきたわが子をより愛しく思えました。」
リスクも含め夫婦でよく検討し、後悔のない選択をしてくださいね。

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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