【育児相談：育児ノイローゼ】誰でもあり得る育児ノイローゼ

育児中のお母さんがイライラしたり気分が落ち込んだりすることを、一般的に「育児ノイローゼ」と呼びます。正式な病名ではありませんが、多くのお母さんが悩むことから幅広く知られるようになりました。

その響きのせいか、「落ち込みやすい人がかかるもの」、「ネガティブなタイプがなりそう」と思われることが多いようですが、実は、育児ノイローゼになる可能性は誰もが持っています。

一人目の出産・育児では平気だったのに、 2人目の育児でノイローゼになった...ということもあるので、育児環境や体調などにも影響を受けるのかもしれません。育児ノイローゼの原因と症状について、ご説明していきます。

育児ノイローゼを引き起こす原因は「女性ホルモン」だった！？

産後のお母さんは、出産で体力を消耗した体で、昼夜関係ない赤ちゃんのお世話に追われ一息つくひまもありません。それに加え、妊娠から出産によるホルモンの働きや量の急激な変化が、心や体に大きく影響すると言われています。

一説によれば、出産した3～5割の女性が産後数日から一ヶ月程度の間に情緒不安定になったりストレスを感じたりすると言われています。通常は体が回復するにつれ落ち着きますが、中には、数ヶ月から数年長引くことがあり、本格的な育児ノイローゼにつながることもあるので、注意が必要です。

こんな症状が出たら要注意。育児ノイローゼ診断

育児ノイローゼの代表的な症状には、以下のようなものがあります。当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

• よく眠れなかったり、朝早く起きてしまったりする。
• 自分がダメな人間に思え、母親失格だと感じる。
• 憂うつな気分が続き、ちょっとしたことで涙が出る。
• イライラしたり、怒鳴ったりすることが増える。
• ぼんやりとしていて、反応がにぶい。
• 楽しかったことに興味が持てなくなる。
• 赤ちゃんがかわいいと思えない。
• 注意力に欠け、もの忘れしやすくなる。
• 家の中に閉じこもりがちになる。
• 食べすぎたり、逆に、極度に食欲が無くなったりする。

育児ノイローゼかもしれないと思ったら、専門機関に相談を。

育児ノイローゼの症状に当てはまる...そう思ったら、恥ずかしがったり恐れたりせず、早めに専門機関に相談しましょう。育児ノイローゼは誰でもなり得る可能性があることを専門家はよく理解していますし、カウンセリングや処方薬により症状が改善するケースがほとんどです。

子育てというのは大仕事です。ひとりで頑張らず、周囲や専門家の力を借りて、ひとつずつ問題に対処していきましょう。