出産・育児
「まさか私がなるなんて・・・」先輩ママが振り返る、育児ノイローゼ体験談
2014/07/31 Thu
誰にでも起こりうる「育児ノイローゼ」
子育ては楽しく幸せに満ちている一方で、責任も重く、しんどさや不安を感じる場面も多々あります。
一方、育児雑誌やメディアがうたっている「子育て」はキラキラと輝いていてハッピーなオーラが全開です。そこには現実的なものや泥臭いものはなかなか映っておらず、いざ子育てを始めると「こんなものだとは思っていなかった!」とギャップに面食らうこともあるでしょう。
今回は、育児ノイローゼを体験したという先輩ママにお話を聞いてきました。その方も、まさか自分が「産後うつ」や「育児ノイローゼ」に陥るなんてことは想像してもみなかった、と語っています。育児ノイローゼ、どのようにして訪れて、彼女はどのように解消したのでしょうか。
■「育児ノイローゼ」について詳しくはこちらの記事を参照してください
→【育児相談:育児ノイローゼ】誰でもあり得る育児ノイローゼ
私の「育児ノイローゼ」体験談
ある冬の日のことでした。睡眠不足が続き、疲労がたまり気分が晴れない日々を過ごしていました。家にこもっていても悪循環だと思い、少しでもリフレッシュしようと友人と会う約束をしていたのです。
だけど、約束の日、待ち合わせの時間の直前になって友人から「今日は天候が悪いから予定をキャンセルにしてほしい」とメールがありました。体調が良ければ「仕方ないよね、また今度」と受け流せたかもしれないのに、その瞬間、自分の中でプツっと糸が切れたようになり、気がついたら大声を出して泣いていました。
人と会えば少し気分も変えられると思ったのに、また娘と2人っきりの生活になってしまう。まるで自分が1人ぼっちのような錯覚に陥り、気分はどん底まで沈んでしまいました。そんな時に限って娘も機嫌が悪く、おむつ替えを嫌がったり駄々をこねるのです。我慢の限界が来て、娘を怒鳴りつけてしまいました。
ハッと気付いたら娘も涙をポロポロ流しながら顔をくしゃくしゃにして泣いていました。すぐに娘を抱き上げて一緒に泣き続けました。自分を一番頼りにしている娘を泣かせてしまうなんて、私には子育てをする資格なんてない。大袈裟かもしれないけどその瞬間はもう消えてしまいたいとさえ思ったのです。
「育児ノイローゼ」を体験して、すべてのママに伝えたいこと
その後、天気がすぐれない中、外にお茶を飲みに出かけ、その足で一時保育の登録に向かいました。このまま過ごしていたら間違いなく育児ノイローゼになってしまう、いやもうなっているのかもしれないと感じたからです。
娘を怒鳴りつけたことは深く反省しごめんねと謝りましたが、この経験のおかげで、爆発して自分の限界を悟ることが自分には必要だったのだと気付きました。
こうすれば育児ノイローゼにはならない、産後うつにはならない、という指標はあってないようなもの。誰だって育児ノイローゼになる可能性を秘めているのです。ママだって生身の人間。何でも万能にこなせるわけではないし、赤ちゃんが可愛いからといって聖人になれるわけでもありません。
もちろん爆発する前にストレスを解消できればそれに越したことはないのですが、ストレスが溜まったまま爆発することもできず、うつになってしまうこともあります。だから辛くなったら家事をお休みするでもいいし、一時保育を使って赤ちゃんを預けてもいい。完璧な育児なんてものは存在しないし、たまには手を抜いてもママがハッピーであることが育児する上で1番重要ではないでしょうか。
育児のために決して自分を犠牲にしないで、とすべてのママに伝えたいなと思います。
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