出産・育児

【出産】産み方も自分で決める!バースプランの立て方・考え方

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バースプラン

ここ数年、マタニティ雑誌などで「バースプラン」という言葉を見かけるようになりました。その名の通り分娩の計画や要望のことで、どんな出産をしたいか、産後にどのように過ごしたいかなど、妊婦本人の意向をまとめたものを指します。お産に関して意識の高い女性が増えていることもあり、今では多くの産院で提出を求められるようにもなりました。
それではこの「バースプラン」、一体いつまでに、どのように立てればいいのでしょうか?立て方のポイントや具体的な記入例をご紹介します。

バースプランは、妊娠初期に方針を決め、後期に詳細を考えましょう

妊娠初期から具体的な出産シーンを描くのは難しいもの。たいていは、検診を受けたり先輩お母さんに経験談を聞いたりする過程で、「こんな風に産みたい」という想いが少しずつ固まっていくものです。
ただ、ある時突然「水中出産で生みたい!」と思ったとしても、かかりつけの産院では対応していないなんてケースもあります。まずは漠然とでもいいので、「医療体制の整った場所がいい」、「家庭的な雰囲気の中で産みたい」といった、お産の基本方針を決めておくと安心です。
詳細については、妊娠の経過を見守りながら、8ヶ月前後になってから考え始めるといいでしょう。

バースプランには何を書く? ポイントは夫婦や家族も一緒に考えること

いよいよ出産の日が近づいてきたら、具体的な内容を検討します。ポイントは、夫婦や家族で話し合い、みなが納得できるものにすること。たとえば妊婦さん本人は「自然に近いお産がいい」と思っていても、パートナーや両親などは、医療の整った病院での出産を希望している場合もあります。
赤ちゃんがすこやかにこの世界にやってこられるようにするためにも、できるだけ皆の意見の調和がとれるよう要望を固めていきましょう。

バースプラン 記入項目の例

  • 分娩方法(呼吸法や無痛・和痛など)
  • 分娩時の姿勢(仰向けのほか、横向きや四つんばい、座位などから選べる「フリースタイル」がある)
  • 入院・分娩時の処置について
  • パートナーの立ち会いの有無
  • 誘発剤などの使用についての要望
  • カンガルーケア(産後すぐに、新生児を母親の素肌の胸の上で抱くケアのこと)の有無
  • 入院する部屋の様子(照明の明るさ、香り、BGMなど)
  • 授乳指導について

なお、特に要望がないものについては記載する必要はありません。

注意!理想を持ち過ぎると、悔いが残る原因になることも...

バースプランを立てる上で注意したいのが「理想を持ちすぎない」こと。お産は命がけの大事ですし、予測していないことも起こるもの。こだわりを持ち過ぎると、叶わなかったときにがっかりする原因になります。経産婦に出産体験談を聞くと「絶対に仰向けにはなりたくなかったのに、それどころじゃなくて、気付けば仰向けで分娩台に乗っていた」なんて話はよくあります。
どう産むかも大事ですが、最も大切なのは赤ちゃんが生まれてから...ということを胸に置きながら、バースプランについて考えていくといいでしょう。

記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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